以前からネット上で話題になっているパン屋が、埼玉県の行田市にある。そのお店「翠玉堂(すいぎょくどう)」は、一般的なパンの常識を根本から覆すような、大胆な惣菜パンを作り出すことで有名だ。たとえば、おせちの具材をコッペパンに詰め込んだ「おせちパン」や、年越しそばを詰めた「年越しそばパン」。クリスマスには骨付きチキンを挟んだり、ひな祭りにはちらし寿司を挟んだり。

そんな翠玉堂のもうひとつの看板メニューが、かき氷である。かき氷もまた一筋縄ではいかない、斬新な発想の品々。そのなかから、私(佐藤)は焼きもろこしとぎょうざのかき氷を食べてみた。繰り返すが、これはかき氷の味である……

・味のある店構え

お店は秩父鉄道秩父本線の行田市駅南口から、徒歩約10分のところにある。運行本数が少ないので、電車で行く場合は時間に注意して欲しい。車で行くなら、駅周辺の駐車場を利用するといいだろう。

国道125号線沿いに出ると、古民家風の建物が目に留まるはず。そこが翠玉堂だ。店の外観から、あの奇抜なパンが作られているお店だとは想像もつかない。

味のある老舗パン屋さんだと思いきや、近づいてみると……。

落書きのような貼り紙に、ナゾのコマンドが書かれている。店構えと貼り紙の温度差がすごい……。中に入ると、昭和レトロな内装に、美味しそうなパンが並んでいる。とても清潔で居心地がいい。

・かき氷のメニューを見ると……

暑い日だったので、ここはひとつかき氷をいただこう。そう思ってメニューを見てみると……。

いちご・あんず・マンゴー・濃いサワーチェリー。このあたりまではわかるが!

梅干さない? 梅酒の梅とクエン酸? 焼きもろこしにぎょうざ……。焼きもろこし!? ぎょうざ!? かき氷だよね? とても興味をそそられたので、まずは焼きもろこしの小(250円)を注文。

・焼きもろこしのかき氷

注文してみて、ふと思った。私はかき氷は「甘いもの」だと思っている。しかし甘味だけが氷に合うとは限らない。塩味や酸味もかき氷と合うのかも? そう思いながら、焼きもろこしを食べてみた。

焼きの入ったとうもろこしの粒は、ほんのりと甘く、シロップもまたとうもろこしの甘さを感じる。これにしょう油をたらすと、まるでみたらしのような甘辛い味に変化した。氷との相性も良く、今まで未体験の味ながら、どこか懐かしさを覚える

しょう油をかける際には、かけ過ぎに気を付けよう。後半になると、しょう油が下に溜まってしまうので、少しずつかける方が良いだろう。

・ぎょうざのかき氷

続いては、焼きもろこし以上に気になっていた、ぎょうざのかき氷(小 250円)。注文しようとしたら、店主から「大丈夫ですか?」と言われてしまった。味がかなり強いらしく、実験的な味のようである。

実物を見ると、”ぎょうざ” というより “ずんだのかき氷” のように見える。そして匂いはかなり強い。

・味のインパクトがかなり強い

食べてみると、たしかに強烈な味のインパクト。にんにくとニラの香味が口のなかに広がる。白ご飯が相手なら、多少味が柔らかくなるかもしれない。しかし氷が相手だと、かえって味と匂いが強調されているような……。

強烈で、クセはとても強い。しかし食えないという訳ではない。クセの強いものが好きな人なら、そこまで気にはならないかも。私は味が斬新で面白いと思った。何より興味深く感じたのは、店主の味に対する探求心の深さ。そしてとても熱心で、真摯に味と向き合っていると感じられたことだ。

店主がこれから何を作り出していくのか、大変興味がある。次にお店を訪ねる時は、他のかき氷にも挑戦してみたいと思う。もちろん、独創的なパンも食べてみたい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 翠玉堂
住所 埼玉県行田市行田5-7
営業時間 11:00~19:00(かき氷は12:00~17:30まで 2017年7月13日現在)
定休日 月~水曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

熊谷雪くま探訪五軒目「翠玉堂」焼きもろこし。熊谷ではなく行田だけど。今回の本題

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