ここ数週間、日本でもっとも注目を集める動物といえば、上野公園で誕生した「パンダ」と、各地でその存在が確認されている『ヒアリ』だろう。特にヒアリは、人をも死に至らしめる毒があるとされ、ネット上にはヒアリかどうかを診断する「ヒアリ警察」なるTwitter アカウントまで登場している。
そんな中、ヒアリの生態をわかりやすく解説したイラストがTwitterで公開された。多くの日本人にとって未知なる生物『ヒアリ』とは一体どんなアリなのか? 以下でご覧いただきたい。
・イラストレーター、ぬまがささんの作品
ヒアリのイラストを公開したのは、イラストレーターの「ぬまがさ」さんだ。これまで自身のブログやTwitter(@numagasa)で、「ドバト」や「メガマウス」を始めとする生物イラストを公開しており、2017年7月8日に投稿したのが『ヒアリ』というわけだ。
イラストでは、ヒアリの名前の由来や生態がわかりやすく解説されており、予備知識がない人でもすんなりと、ヒアリの概要が理解できるハズだ。特に注目は以下の部分である。
「“殺人アリ” の異名を持つヒアリだが、実際にはヒアリの毒が即座に直接的な死因となる可能性は低い……。万が一、刺されてもパニックにならず、まずは安静にして体調の変化を確認しよう。容態が急変する場合は即座に病院へ!」
おそらく、この一文を覚えているだけでも、ヒアリに対しある程度冷静に対処できることだろう。その他「在来種のアリを駆除した場合のリスク」などについても記載されているので、この機会に一読することをオススメする。
しばらくの間は、何かと話題になりそうなヒアリ。だがしかし、ある種の “ヒアリパニック” に対しては、ぬまがささんの以下の言葉を引用し、本項を締めたい。
「十分な警戒をしつつもヒアリを過剰に恐れることなく、まずはその生態を理解することが最も大切な段階と言えるだろう」
参照元:Twitter @numagasa
イラスト:ぬまがさ, used with permission
執筆:P.K.サンジュン
▼こちらがぬまがささんのツイート。24時間足らずで8万リツイート以上を記録している。
話題沸騰中の危険アリ「ヒアリ」の図解です。危険度や生態に関する様々な情報が錯綜しているようですが、ひとまず信頼のおけそうな情報源を参照しつつ(あまり役立たない情報も含めて)図解として簡潔にまとめました。むやみに近所のアリを殺さない方が良い、という点のみ抑えてもらえればと思います。 pic.twitter.com/D0t2bsmqMU
— ぬまがさワタリ (@numagasa) July 8, 2017
▼その前に公開した「エメラルドゴキブリバチ」も興味深い。
美麗な姿と悪夢的な毒を併せ持つ「エメラルドゴキブリバチ」の図解です。虫ネタなので苦手な方はご注意を…(描写はマイルドにしてます)。「自分がゴキブリならこんな死に方だけはイヤだな…」と思いますが、人間に毒スプレーや毒団子やホイホイで殺されるよりは良いかもしれない…そんなことないか… pic.twitter.com/yMgla1xr7r
— ぬまがさワタリ (@numagasa) June 23, 2017