思い返してみれば、祖父(88)は今から35年以上も前からタモリのことが嫌いだった。テレビにタモリが出ていたら、「この黒メガネ!」とプンスカし、速攻でチャンネルを回していた。幼少時代の筆者は「サングラスが嫌いなのかな?」と思っていた。

ところがどっこいつい先日、長きにわたって謎だった「祖父がタモリを嫌いな理由」が、ひょんなことから判明した。なんといまだに「許していない」のだという。

・許すまじダモリ

話の流れで、祖父母に出身地を聞いた時のこと。じいちゃんも、ばあちゃんも、生まれ故郷は埼玉であるという。──と、その時! 突如、じいちゃんが口火を切った。

祖父「埼玉……さいたま……ださいたま……ってな。おのれ……ダモリ!! あの野郎だけは絶対に許さねえ!!」

実際はこんなに激昂してはいないのだが、なぜか話は埼玉からタモリへとすり替わり、なぜ祖父がタモリのことを嫌うのかを、静かにプンスカしながら教えてくれた。

なんでも、「35年ほど前に埼玉を『ダ埼玉(ださいたま)』とバカにしたのが許せん。それ以来、埼玉はダサいという印象になっちまった」とのこと。なんという郷土愛。まさか35年以上も恨まれるとは、さすがのタモリも予想外だったに違いない。

ちなみに「ダ埼玉」という造語を考えたのはタモリであり、広めたのもタモリであるので、恨まれるのは当然か。そんな忌まわしき言葉「ダ埼玉」を考案したタモリのことを、祖父は憎しみを込めて「ダモリ」と呼んでいた。この恨み、なかなか根深い。

Report:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

▼タモリに怒りをぶちまけるじいちゃん