突然だが、あなたは飲食店で店主から烈火の如くブチギレられた経験はあるだろうか。いまだに私(筆者)はないが、ちまたでは礼儀や作法を重んじる店があれば、高菜をラーメンより先に食べるとブチギレる店もあるなんて噂も聞く。

そしてにわかに信じがたいところだが、驚くべきことに福岡県南区には逆パターンが存在しており、なんと店に入る前から店主が謝罪しているラーメン店があるという。気になったので、実際に行って確かめてみることにした。

・マジで謝罪していた

そのお店の名前は『久屋』。西鉄電車の大橋駅から徒歩数分で行けるという好立地にある普通のラーメン屋だ。変わったところを挙げるならば、福岡で主流の「とんこつラーメン」ではないといったところか。

ただ、少しばかり他のラーメン店と違うのが、このお店。というのも、ドアに手をかけ、店内に入ろうとしたところ……な、ななな、なんとーっ!

店頭に「当店には豚骨ラーメンはございません。ゴメンナサイ」の文字があり、いきなり店主が謝罪しているのだ! まさかの謝り方で驚いたが、確かにひと昔前なら「福岡=とんこつ」的な方程式もあったため、それを気にしてのことだろうか。お客さんへの配慮というか、あまりに潔すぎて逆に感心してしまった。

・サービスてんこ盛り

もちろん、店内で店主に怒られることもなく、私は看板メニューの「大江戸ラーメン(750円)」を注文。ランチタイムは大盛り無料(つけ麺は除く)となんとも太っ腹なサービス、さらに麺はちぢれ麺と細麺から選択できることに嬉しさを覚えつつ、大江戸ラーメンとご対メーンした。

出てきた大江戸ラーメンは、見るからにウマいということがビシバシと伝わってくるようだ。チャーシューの見た目よし、海苔の美しさも申し分ない。まずは透き通るようなスープを一口……うむ、アッサリしつつもコクがあって、何とも優しい味である。

・非とんこつでバリうま

そして日本酒でカツオ節、梅干しを煮詰めて作った「煎り酒」を使用したというスープに、選んだちぢれ麺が絡めばウマいのなんの。ここのところ、福岡県内に非とんこつの店が増えているが、その理由は単純明快。こんなにウマいラーメンがあるのだから、たまにはとんこつ以外も食べたくなって当たり前だろう。

ゴメンナサイと言わずとも人気になるだろうに……私はそう思いながら店を後にした。同店のラーメンは、ランチで食べるもよしだが、お酒の後に締めるのもよしな印象だ。個人的には、久しぶりにおいしいラーメンと巡り会えた気分になった。

・さらに非とんこつブームとなるか

店主が謝罪しても、その美味しさからか次から次へとお客さんが押し寄せていた『久屋』。さらに非とんこつブームを加速させるような味は、謝罪されても一度お試しあれ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 久屋
住所 福岡県福岡市南区大橋1−19−18 ロワールマンション大橋1F
時間 11:30〜14:30、18:00〜25:00(LO24:00)
休日 不定

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼お店に入ろうとすると……

▼いきなり謝罪される