ツイッター・Facebook・インスタグラム……。SNSの普及により、見ず知らずの人と連絡を取ることが非常に簡単になった。SNSを利用している人ならば、1度くらい見知らぬ人から突然メッセージがきた経験があることだろう。

つい1カ月ほど前のこと、私(P.K.サンジュン)のツイッター宛てに突然「ガチで2人で飲みたいです」とのメッセージがやってきた。メッセージの送り主に見覚えも聞き覚えもないから、完全な “アカの他人” である。うーむ、さてどうしよう……。

・突然のメッセージ

私宛に送られてきたメッセージは以下のような内容だ。アカウントや投稿内容から推測するに、送り主は42歳の男性……と思われる。

「お疲れ様です。いつも楽しい記事ありがとうございます。とっても失礼なお願いです。ガチで2人で差しで飲みに行きたいです。よろしくお願いします。撮影係は星児さんで!」

どうやら無差別にメッセージを送り付けている寂しがり屋さんではなく、私がロケットニュース24の記者であることはわかっているようだ。撮影係に中澤を指名してくるということは、記事にしてもいいということなのだろう。それにしても──。

悩む……メチャメチャ悩む

私は社交性の高い方だとは思うが、特に42歳・男性との出会いを求めていない。一番怖いのは相手の目的がわからないことで、愛の告白をされても困るし、宗教の勧誘をされてももっと困る。突然「サンジュン狩り」なんてされたら、たまったもんではない。

・迷ったけど行ってみた

……が、悩んだ挙句、今回は思い切って “あえて理由は聞かずに” メッセージの送り主と飲みに行くことにした。2人きりではなく中澤もいるならば、多少の修羅場は乗り切れる……ハズ。待ち合わせは、相手の地元だという足立区綾瀬。朝から飲み始めるセンベロツアーを敢行だ。

待ち合わせ当日、ハラハラしながら待っていると、穏やかそうな中年のおっさん「近藤さん(実名)」と合流。軽く挨拶を済ませ、近藤さんオススメの朝4時から飲める居酒屋へ突入した。いよいよ、見知らぬおっさんとの飲み会が幕を開けた。

──いきなり核心なんですけど、なんでメッセージをくれたんですか?

「それはファンだからですよ。ここ1年くらいでロケット好きになって、僕の中でトップ1.2で好きだったサンジュンさんと星児さんと飲んでみたかったんです」

──おおぅ……そうだったんですね。

「実は佐藤さんがiPhone行列に並んだ時に、差し入れにも行ったことがあるんですよ。ロケットは毎日欠かさずに見てます!」

──では、純粋にロケットファンだから飲みたかったってことですかね?

「そうです!(爽やか)」

……と、どうやらそれ以上でもそれ以下でもないらしく、ただ純粋に「ロケットニュース24が好きだから飲んでみたかった」ということらしい。その後は「あの記事は面白かった」「こんなネタやって下さい」などの他愛もない話を続け、2軒目が終了した後に解散した。

・純粋にロケットファンだった

我々は記者であると同時に、多少の人気商売的な要素もある仕事をしている。そういう意味では「会って飲んでみたい」と言ってもらえることは非常にありがたいことだ。近藤さんにとっては “会えるアイドル” ならぬ “会えそうなおっさん記者たち” だったのだろう。

だがしかし、基本的に我々はビビリなので、今後私に直接メッセージをもらってもたぶん飲みに行かないぞ。アラブの石油王っぽい人ならば話は別だが、今回はイレギュラー中のイレギュラーだったことは念のため記述しておきたい。

というわけで、行ってみたら拍子抜けするほど普通の動機だった今回のおっさん飲み会。次に見知らぬ人からメッセージが来るのは、あなたかもしれない。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼同行してくれた中澤。たぶん1人だったら行ってなかった。

▼なお、綾瀬は高コスパエリアだった。

▼次にメッセージが来るのは、あなたかもしれない(世にも奇妙な物語風)。