漫画を読む──。忙しい毎日に追われる中で、それはささやかな癒しの時間である。ありがたいことに、2017年の日本では素晴らしい漫画が毎週のように発表されている。漫画好きの私(あひるねこ)は、週末にそれらを一気に読むことを楽しみにしているのだ。

しかし。最近私(あひるねこ)の近くに、事あるごとに “ある作品” を読むことを強要してくる男がいる。その作品とは、1980年代の作品『北斗の拳』。名作なのは知っているが、「『北斗の拳』を読んでいないヤツは漫画を語るな」とまで言ってくるこの「ケンシロウおじさん」は、一体何のつもりなのか?

・世代ではない

最初に言っておくと、私は『北斗の拳』を読んだことがない。知っていることと言えば、ケンシロウとラオウというキャラがいる、アタタタタ! ヒャッハー!! くらいである。が、それは31歳という私の年齢に依るものが大きいと思われ、おそらく同年代なら、全巻読んでいる人の方が少ないのではないか。

・読んでいない人への過剰な批判

そんなある日のこと。何気ない会話の中で、私が『北斗の拳』を読んでいないことを知り、激昂した男がいる。本人の名誉のため敢えて名前は伏せるが、ここでは編集部・Pとだけ書いておこう。その日以来、Pは何かにつけて、私に『北斗の拳』を読むことを強要するようになったのだ。

Pによると、『北斗の拳』とは「愛と悲しみの漫画」らしい。この漫画がなければ、今ある数多くの作品は存在しなかったと言うのだ。まあそれはいいとして、問題なのは、『北斗の拳』を読んでいない人間に対して「正気か?」などの批判を繰り返すという点である。

・異常なまでの『北斗の拳』推し

私が他の編集部メンバーと漫画の話をしていても、「『北斗の拳』を読んでもいないのに、“漫画通” 気取りですか? ん?」とニヤニヤしながら言ってくるのだ。実は編集部一しつこい男でもあるP。横の席に座っている私に対しての言動は、もはや常軌を逸している。

例えば、私が自分のインスタグラムに別の漫画の写真を投稿すると、すかさず「『北斗の拳』読めや!」とコメント。最近では、私が仕事でミスを犯した原因として「『北斗の拳』を読んでいないからだ」などと、まったく意味不明なキレ方をする始末である。

この場でハッキリと言っておきたい。放っておいてくれと。私には他に読みたい漫画があるのだと。しかし、そう言うとPは「『北斗の拳』がなければ、お前が読んでいる漫画だって存在しなかったんだぞ。作者だって、『北斗の拳』を知らない人間には読んでほしくないはずだ」と、よくわからない説教をしてくるのである。

・読んでいないから何なのか?

このように、自分が知っている過去の作品に囚われ、現在の作品を過小評価する「ケンシロウおじさん」。案外あなたの近くにもいるのではないか? 加えてさらに悪質なことに、Pは最近の作品は、『キングダム』以外ほぼノーチェックときた。やれやれ……。

なにも私は、『北斗の拳』を批判しているのではない。過去の名作を知ることは重要なことだ。しかし、別に評論家でも、漫画通を気取っているわけでもないのに、知らないというだけで批判してくるのはいかがなものか? と言いたいのだ。そんな「ケンシロウおじさん」は、ジャギにも劣る存在である。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼別の漫画の写真を投稿すると、すかさず「『北斗の拳』読めや!」とコメント

週末の楽しみ。 #深夜のネカフェ

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▼全巻読むまで許されない