江戸時代の末期、約260年の歴史と新しい時代の潮流が混ざり合う激動の日本において、時代の波に翻弄された男たち・新選組。田舎のゴロツキから当時の首都「京都」の守護職にまで成り上がった彼らのストーリーと、悲しい最期にロマンを馳せる人は少なくないだろう

本日2017年5月11日は、そんな新選組の鬼の副長・土方歳三の148年目の命日だ。よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東(あずま)の君やまもらむ──。

・新選組に見る破滅的な美

土方歳三と言えば、新選組において1、2を争う有名人。局長の近藤勇の死後も、その意志を貫き瓦解する新選組と心中した姿には、破滅的な美しさがあると言っても過言ではないだろう。

思えば、肺炎で病死したと言われる沖田総司、正義の味方のつもりが悪者の親玉となってしまった近藤勇にも、それぞれに破滅に向かう悲しさや美しさがあって、そこが日本人の琴線に触れるのかもしれない。

・愛刀「和泉守兼定」が期間限定公開中

それはともかく、東京都日野市にある「土方歳三資料館」では、毎年、命日に合わせ愛刀「和泉守兼定」の刀身が期間限定で公開されている。2017年は4月2日から5月21日までの公開となっており、開館日は残り13日、14日、21日の3日間。新選組のファンは、訪れてみるのも良いのではないだろうか。

参照元:土方歳三記念館wikimedia
執筆:中澤星児

▼今朝、歳三さん時代からのザクロの木の花が咲きました


▼これは妖刀・村正

▼『徳川に祟る』という伝説を持つ村正は幕末志士の間でげんかつぎで使われていたという