東京の台所・築地。場外市場を歩くだけでも、カレー、鮮魚、玉子焼き、うなぎなどなど、あちこちからおいしそうな香りが漂ってくる。食べ歩きには最高のスポットだ。

そんな築地を散策していた時のこと。謎の飲み物を販売する露店に行き会った。店頭で冷やされているのはコカ・コーラのレギュラー瓶だが、中身の液体はピッコロさんのような緑色をしている。しかも、値段は380円となかなか良いお値段。これは一体? 気になったので飲んでみることにした!

・アジアンテイストが若干胡散臭い

その飲み物の名前は『東京コーラ』という。見れば、看板はラミネートされた紙。アジアンテイストなデザインにそこはかとなく胡散臭さを感じるが、これだけ堂々と売ってるので知っている人も多いかもしれない。

・緑茶で作ったコーラ

店員さんに話を聞いてみたところ、「緑茶で作ったコーラ」とのこと。緑茶の渋みとコーラの甘さや炭酸がいまいち結びつかないが、一体どんな味なのだろうか。飲んでみたところ……

まず、苦みと甘みが一緒にやってきた。さらに、少し遅れてシュワシュワッと炭酸が喉に効いてくる。コカ・コーラベースで緑茶の渋みを足したような味だ。緑茶……いるかな……?

・癖になる味

だが、ひと口、もうひと口と飲んでいるうちに苦みに舌が慣れてきて、より甘みを強く感じるようになってきた。緑茶のおかげかコカ・コーラのべったりした甘みはなく、炭酸が合わさってのど越しにキレがある。結構良いかも。

緑茶の風味に「和」を感じる『東京コーラ』。コーラのべったりした甘さが苦手な人にとっては、ちょうど良いバランスであるような気がする。築地に行ったら、記念に1本いかがだろうか。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.