使っているスマホは iPhoneで、しかもキャリアがソフトバンク(SoftBank)。そんなソフトバンクのiPhoneを機種変したんで、古いiPhoneが余っちゃった。そんで、そんなお古の iPhoneに、いま流行の「格安SIM」を入れてみたいけど……ソフトバンク以外のSIMカードは受け付けてくれない “SIMロック” がかかってるーッ!!

──なんて、超限られたソフトバンク系iPhoneユーザーのために数カ月前から発売された格安SIMが『b-mobile S 開幕SIM』である。なにやら「遅い」や「高い」だとか言う人もいるけれど、実際のところどうなんだ!? ということで使ってみたゾ!

・速度はバッチリ

まず最初に結論から書いてしまいたい。速度はバッチリ。しかし、他の格安SIMに比べると、やや値段は高めの設定……なので、「どうしても古いセカンド iPhoneや iPadを、Wi-Fiの電波を気にしないでバリバリ使いたい!」って人ならアリかもしれない。

・iPhone用SIMカードは3240円

まずは『b-mobile S 開幕SIM』そのものを買わないと何も始まらない。私(羽鳥)は、AmazonでiPhone用(ナノサイズ)を3240円で購入した。開封すると、中にはナノサイズのSIMカードが入っている。

あとは、説明書に書いてある通りにネットで手続きをすればOK。開通手続きには電話も使うので、ちゃんと電話できるスマホを用意しておこう。なお、料金プランもこの時に選択するのだが、後々いつでもプラン変更は可能だ。

・月額基本料880円から

用意されているプランは4種類。毎月使えるデータ量が1GBなら月額基本料880円。3GBなら1580円で、7GBは2980円、最大30GBになると4980円となる。なお、たとえデータ量を使い切っても、最大200kbpsで接続はできる。ちなみに、他社だと1GBで518円、3GBで972円ってのも存在するので、どうしても少々高く感じてしまう。

もうひとつちなみに、重大な悲報をお伝えしたい。このSIMカードを入れたiPhoneで「テザリング」はできない。「この格安SIMで古いiPhoneをモバイルルーターにしちゃおう!」なんて思っている人がいたら、残念ながら不可能なので要注意だ。

・手続き後1時間くらいで開通

さて、手続きが終わったら、SIMカードをiPhoneに挿入。

そして1時間ほどすると……

ちゃんとソフトバンクの電波を拾ってるうぅーッ!!

通話とテザリングができないくらいで、他のことはバリバリOK。位置情報もバッチリなので地図系アプリもバリバリ動く。今までWi-Fi空間でしか活用できなかったお古のiPhone6が、「ソフトバンクで契約してるiPhone」みたいに生まれ変わったぞ!

・速度は出るがping値に不安

ここまで来たら気になるのがスピードだ。都内の2箇所で何度も何度も計測してみたのだが、想像していたよりも速度はバッチリ。場所によっては、通常ソフトバンク回線よりも「上りスピード」が平均して高かったりもした。そして、すべてを平均すると……

『b-mobile S 開幕SIM』は、下り32.51Mbps上り18.57Mbpsてな感じになったのだが、若干気になるのがping値だ。この数値が低ければ低いほどレスポンスが良い(反応が良い)のだが、通常のソフトバンク回線が22あたりなのに対し、開幕SIMは平均40以上。確かに反応が少し遅かった。でもまあ……使える。

・ぶっちゃけ感想

しかしながら、通常ソフトバンク回線のiPhoneSEを使いつつ、“セカンドiPhone” として『b-mobile S 開幕SIM』を入れたiPhone6を数週間使ってみた私の率直な感想としては、ぶっちゃけ「もう解約しようかな……」てな感じである。ズコーッ!!

なぜならば、そこまでバリバリ使わないのであれば、メインiPhoneのテザリング(インターネット共有)で繋げれば良いかな……と思い始めたからだ。そもそも、セカンド的な使用であれば、Wi-Fi環境で十分だったし……(←なら買うな)。

でもまあ、上記の通り、速度は出る。もしもソフトバンクのSIMロックがかかった「SIMなし」のiPhoneを、ソフトバンク回線の「SIMあり機」としてバリバリ復活させてみたい人ならチャレンジする価値はあるかもしれない。私はもう解約するが、いわゆる “縛り” がなく、違約金なしですぐに解約できることも良心的と言えよう。

参考リンク:b-mobile S 開幕SIM
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼すまん、おれは解約する