1961年、ガガーリンが世界初の有人宇宙飛行に成功してから、約56年の歳月が経過した。技術の開発はめまぐるしく進み、民間人向けの宇宙旅行プランまで登場するようになったことはご存じの通りである。

さらには宇宙食も進化し、初期はほとんどがペースト状だったものが、現在は見違えるほど種類豊富になったという。そこで今回は、無重力空間でのサンドイッチの作り方を収めた映像をご紹介したい。

・無重力空間で「PB&J」を作る動画

無重力空間でサンドイッチの作り方を披露してくれるのは、NASAの宇宙飛行士、シェーン・キンブロー(Shane Kimbrough)さんである。サンドイッチの種類はピーナッツバターとジェリー(ジャム)を挟んだ、米国の定番メニュー「PB&J」だ。

少しの力が加わっただけで、あらゆるものが散乱してしまう無重力空間。そこで活躍するのが、「粘着テープ」である。映像を確認すると、手振りのボトルやチューブなど、多くのものが粘着テープで固定されているのが見て取れる。

注目すべきは、サンドイッチのパンが「トルティーヤ」である点だ。宇宙食について調べてみると、トルティーヤは屑(クズ)が出にくく、片手で簡単に食べられることから、宇宙ではパンに代わって定番食品となっているのだそうだ。

トルティーヤを手に取ったキンブローさんが、スプーンでピーナッツバターをたっぷり塗って、ボトルからジェリーを絞り出せば……あっという間にPB&Jの完成である! 

正直なところ、特別ウマそうにも見えないが、ペースト状の食事ばかりを食べていた昔の宇宙飛行士がこれを見たら、きっと感動するに違いない。ぜひ宇宙旅行に行った気分で、動画をご覧になってみてはいかがだろうか。

参照元:YouTube
執筆:K.ナガハシ

▼「PB&J」を作る様子がこちら