大きなバックパックを背負い、低予算で個人旅行をする人達をバックパッカーと呼ぶが、そんな彼らが貧しいアジアの国で、「お金を下さい」と物乞いをする姿が頻繁に目撃されるようになっているという。

発展途上国で先進国の旅行者が、「お金を恵んでほしい」と懇願するなど筋が通らない話である。いくら低予算で旅行しているとはいえ、「そりゃないだろ!」とネットユーザーから非難が殺到しているというのだ!

・貧しい国で物乞いするバックパッカーが続出!

Twitterのユーザーで世界中を旅しているという「ImSoloTraveller」さんが、貧しいアジアの国で見かけたバックパッカー達の写真を多数投稿している。

その画像の一つには、道端に座り「お金を恵んで下さい」と書いたサインを置いているのに、自分で購入したと思われる食べ物を手にしている白人男性が写っているではないか! そんな彼らは、‟Backpacker:バックパッカー” ではなく、‟Beg-packer:ベッグパッカー” と呼ばれているのだという。‟Beg” とは、英語で「物乞いをする」という意味である。

・物を売ったりパフォーマンスで小銭を稼ぐ旅行者も

その他には、路上に並べたポストカードを売って旅費の足しにしようとしたり、楽器を弾くことで小銭を手に入れようとするバックパッカー達が!

まだ、何かを売ったりパフォーマンスでお金を稼ごうとしているだけマシかもしれないが、それでも、次の目的地に移動する旅費を稼ぐ手段としては十分ではないだろう。

・地元住民も呆れている様子……

こういったバックパッカー達は、タイの貧しい地域などで路上に座り込み物乞いをしているとのこと。英メディア『METRO』によると、堂々と「アジアを旅行中でお金がありません。私の旅を支援して下さい」とサインを掲げた人もいるのだとか!

そんな先進国からやって来たバックパッカー達に、地元の人々は驚きを隠せないと同時に、「本当にお金に困っている人は、子供を学校に行かせたり毎日の食事を得るために施しを請い、旅行の資金を得るためではありません」と呆れている様子。そしてネットユーザーからも、「あり得ない」「恥ずかしい」といった非難のコメントが殺到しているようだ。

ちゃんと旅費や日程を考えて計画を立てれば、旅先で資金が底を尽きて困ることはないはずだ。筆者も、10代の頃からバックパック旅行をしているバックパッカーだが、先進国の旅行者が貧しい国で物乞いをしているというニュースに、開いた口が塞がらない状態である。

参照元:Twitter @ImSoloTravellerMETRO(英語)
執筆:Nekolas

▼道端に座り「お金を恵んで下さい」と書いたサインを置くバックパッカー

▼路上でポストカードを売って小銭を稼ぐバックパッカー達