読者の皆さんは、自分の死が迫りつつあると感じた時に、最後に何をしたいと思うだろうか!?

そんな死を目前にした男性が、「最後にタバコを吸ってワインを1杯飲みたい」と病院側に伝えたところ、禁煙・禁酒である病院内での喫煙と飲酒が許されたというのだ。心ゆくまでタバコを楽しむ男性の姿を捉えた画像に、きっと「人生とは何か」を感じてしまうのではないだろうか。

・死を前に ‟タバコと1杯のワイン” を望んだ男性

英ニュースサイト『The Telegraph』によると、デンマークのオーフス大学病院に、大動脈瘤破裂のため入院している75歳のカーステン・フレミング・ハンセンさんは手術が不可能な状態で、自分の余命がいくばくもないことを医師に告げられたのだという。

そこで彼は、「死ぬ前にタバコを吸ってワインを1杯飲みたい」と、担当の看護師に遺志を伝えたのである。もちろん病院内は禁煙で飲酒も禁止されているが、体が弱り切って外に出られない彼のために、病院側が喫煙と飲酒の特別許可を出したのである。

・患者の遺志を尊重して規則を曲げた病院


そして、カーステンさんが入院している病室の階にはバルコニーがあったため、担当看護師がベッドをバルコニーへ持って行き、夕日を眺めながらタバコとワインを楽しめるようセッティング。

その様子を捉えた同病院のFacebookページに投稿された画像には、ベッドに横たわりながら心ゆくまでタバコをふかし、ワインを手渡されている彼が写っている。暮れゆく空を見つめながら、カーステンさんは何を思っていたのだろうか……。その画像を見ると、筆者は「人生とは何か」と考えずにはいられなくなってしまう。

・自分の遺志を叶えてくれた病院に感謝しているはず……

私事になるが、悪性リンパ腫で亡くなった筆者の父親はお酒が大好きだったのだが、治療中は禁酒を命じられていたため飲酒を我慢していた。だが、治療に効果が見られなくなり医師から余命が短いことを告げられ、お酒が飲みたいと言う父親に筆者は ‟NO” と言わなかった。

そんな経験をしているだけに、きっとカーステンさんは、規則を曲げてまで自分の遺志を叶えてくれた病院に、心から感謝していたのではないかと思う。

人生は長いようでいて短い。後悔しないためにも、少しずつ「やりたいことリスト」をこなして、最期の時に思い残すことがないような人生を送りたいものだ。

参照元:Facebook @Aarhus UniversitetshospitalThe Telegraph(英語)
執筆:Nekolas