こいつはプロの犯行だな。もし刑事が調査したならば、そんな声が聞こえてきそうな動画が話題になっている。犯行内容を聞いて驚くなかれ。なんとアナグマが自分の倍以上デカい牛を神隠しのごとく連れ去ってしまったのだ。

動画に収めることに成功したのは、アメリカ・ユタ大学。生態調査のために仔牛の死骸をグレートベースン砂漠に放置していたところ、数日間で完全消失。調べてみると、犯人はまさかのアナグマで、しかもプロフェッショナルとも言える仕事ぶりが映っていたという。

・地上から姿を消す死骸

自分の倍以上ある牛をどうやって連れ去ったのか。その答えは、動画「Badger burying a cow」で知ることができる。アナグマが大物(仔牛の死骸)を発見するところからスタート。他の動物に見つかってたまるものかとすぐに仕事に取りかかると、そこからは完全にプロの犯行となった。

アナグマが死骸の下を掘り進めると……あらまぁなんということでしょう! 死骸は沼に飲まれていくようにズブズブ沈下。ついには姿が見えなくなるほどスッポリと地面に埋もれてしまったではないか。死骸の重さが23キロもあってもアナグマの前では関係なし。結果、アナグマは5日間で完全犯行を成し遂げてしまった。

・プロフェッショナル仕事の流儀

まさにプロフェッショナルな仕事ぶりというべき映像だが、このアナグマはその後もしばらく食いつないでいたというからさらに驚きである。ちなみに、アナグマが自分の倍以上ある獲物を埋める光景をとらえたのは世界初らしい。まだまだ人間の知らないことは多いようだ。

参照元:YouTubenews(英語)
執筆:原田たかし