2017年も早いもので新年度を迎えた。この春からスーツを着て働き始めた新社会人は、戸惑いながらも会社に慣れようと奮闘中。教える側も彼らを一人前にできるよう、丁寧に接していることだろう。

ただ、社会の大海原では何かと苦労があるもの。新社会人でなくとも「仕事を円滑に進めたい!」と常日頃から思っている人も多いハズだ。そこでどのようにしたら上手くいくのか。横浜DeNAベイスターズで監督を務め、チームを変えた中畑清さんに聞いてみた!

・仕事と上手に向き合う方法

先日、中畑さんに「上司としての心構え」を聞いたインタビューをお伝えしたが、今回は「仕事と上手に向き合う方法」について。大きく分けて「プレッシャーの対処法」と「仕事をする上で大切にしていること」を聞いたので新社会人はもちろん、ベテランの社会人も必読だ!

・プレッシャーの対処法

──仕事をする上で切っても切れないのがプレッシャーですが、プロ野球の第一線で活躍された中畑さんにも苦しい時があったかと思います。そのような時はどのようにして打開したのでしょうか。また、ルーティンやストレス発散法などはありましたか?

中畑「方法は人それぞれあっていいんじゃないかな。でもその方法を見つけ出すのが人生で一番大事なんだよな。長嶋(茂雄)さんがよく言ってたのが『プレッシャーを楽しめ』ということだったんだけど、実際にプレッシャーがかかった時は楽しめないもんだ」

──プレッシャーを楽しむのは難しいことですよね。特にスポーツ選手は何事にも動じないメンタルの強さが必要とされる場面が多いですし。

中畑「俺はね、プレッシャーというものは常に抱えていくものだと思っている。だって、人間って何かをやらなきゃいけない時に初めてプレッシャーを感じるでしょ。普段は感じないしね。でも逆にいえば、プレッシャーに感じる環境は期待感に溢れているんだよ」

──確かに! そう聞くと、考え方ひとつでプレッシャーというものが変わってきます!

中畑「プレッシャーは決して不幸ではないんだよね。すごく幸せなことだと思ってぶつかっていけば、勇気になるし、元気になれるし、前向きにもなれる。監督の頃はファンとともに戦っていくことが幸せで、プレッシャーが楽しかったのを覚えているな」

・仕事をする上で大切にしていること

行き詰まって周りが見えなくなると、考え方を変えることさえ忘れてしまうだけに、中畑さんの言葉にハッとさせられる。では、中畑さんが仕事をする上で一番大切にしていることは何なのだろうか。

──仕事における意識は人それぞれと思いますが、その一方で誰にでも絶対に譲れない上に大切にしているもの……例えばプロ意識や時間厳守などがあるかと思います。さまざまな仕事をされている中畑さんは、何を一番大切にしていますか?

中畑「俺は積極的なミスをしようとすることかな。野球で培ったのはそれだな」

──えぇっ、一般社会でミスをしたらどうしても怒られるイメージですが、逆なんですね。ミスを重要視しているとは!

中畑「そうだね。俺はミスをミスだと思ってないから。それは死ぬまでそうありたい。ミスは若者の特権だというけど、人間の特権だと思っている。だって、人間はミスをする動物だよ。ミスだと思ったら前向きになれないけど、それはやってみた結果だからね。やってない人にミスはないんだから」

──そう言われてみると! これはどんな仕事においても言えることですね。

中畑「そうそう。たとえマイナスになったとしても、最終的には絶対マイナスにならない。やったミスは必ず生きるんだ。1回ミスを経験したら怖くならないでしょ。まぁ、俺がミスをしていないのは、歌くらいだな。本業は歌手だからさ(笑)。これだけは自信満々!」

……と最後はまさかの「本業・歌手」発言で絶好調! しかしながら、中畑さんの発する言葉のひとつひとつには重みがあった。仕事で悩んでいる人は、ミスを恐れず積極的に行動してみると、これまでと違う結果が得られるかもしれない。考え方ひとつで物事は変わる。きっと仕事と上手に向き合うことができるはずだ。

・チバテレビでビジネス対談番組が放送中

なお、中畑さんはチバテレビで毎週土曜22:15~22:30に放送中の『燃える男 中畑清の1・2・3絶好調』というビジネス番組でも活躍している。番組内では、さまざまな企業トップと「絶好調」な対談を繰り広げているので、そちらも要チェックだ!

参考リンク:チバテレビ『燃える男 中畑清の1・2・3絶好調』
Report:原田たかしGO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼YouTubeでも『燃える男 中畑清の1・2・3絶好調』を閲覧できる

▼中畑さん、ありがとうございました!!