【社会人必見】絶好調! 中畑清さんに「上司としての心構え」を聞いてみた(その2)

・筒香選手の姿勢

──完全実力主義と思いきや、逆に見えないところに注目されていて驚きました。では3月のWBCでも全試合4番を任され、日本を代表するような存在となった筒香選手にもそういった行動があったのでしょうか?

中畑「まだまだかな(笑)。でもそういう姿勢が見られるようになってきた。彼のプレーは、見ている人に感動を与えることができるようになったでしょ。最近では、言葉にも現れていて『チームのために』『国のために』と言えるのは、正直に行動しているからだよな。

いい仕事を与えられているのも、そんな姿勢が現れているから。やっぱり心は大事なんだよな。きっとファンもそういった彼の姿勢を見ているはずだよ」

・部下にうまく伝わらない場合の打開策

──確かに。筒香選手のプレーからは野球と真摯に向き合っている感じが伝わってきます。ただ、筒香選手のように素晴らしい選手がいる一方で、いくら上司が頑張って接してもうまく伝わらない部下もいるかと思います。そんな時はどうしたらいいでしょう?

中畑「バカだなぁって思う(笑)。バカだなって思うけど、バカなりに頑張っている姿が見えたらいいかな。少しでもやってみようという努力する気持ちさえ出ていたら、結果的に違う方向に行ったとしても全然いい。

まず話し合って一緒にやってみる。だって、そこで共通意識が生まれないとしたら、同じチームの中にいても存在感がないじゃん。結果は二の次三の次。そうして向き合っていくな」

──なるほど。しかし、どうしても理解し合えない……といいますか、努力している姿勢も見えなかったらどうするべきでしょう?

中畑「お前はアホやなぁ〜って、俺もアホだけどお前もアホだなって思う(笑)。そういった場合は、自分のやりたいようにやらせてみてまた話をする。それでも努力する姿勢が見えなければ、まぁそういうこと。理解し合えないのは仕方ないくらいの考えは持っていないといけない。

100パーセントで対応しようと努力はするけど、それは自分も苦しくなってしまうからな。だから最終的には、100パーセントのうち1パーセントでも考え方に幅を持っていないといけないな」

……以上がインタビューの内容だ。持ち前の明るさで笑いを織り交ぜつつも、ひとつひとつ丁寧に答えてくれた中畑さん。その「心構え」は、一般社会で働く人にも当てはまるのではないだろうか。部下を持つ上司、そしてこの春に上司となった人はぜひ参考にして欲しい。

参考リンク:チバテレビ『燃える男 中畑清の1・2・3絶好調』
Report:原田たかしGO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼『燃える男 中畑清の1・2・3絶好調』の再放送は毎週水曜11:30~11:45、YouTubeはいつでも見られるぞ!