「社会の荒波」という言葉がある。確かに、社会に出て、学生時代とは違う厳しさを感じることは多い。だが、無職時代もフリーター時代も経て、私(中澤)はしみじみ思う。「職があるって幸せだな」と。ここ10年くらいで一番最高なのが今だ。

先日2017年4月3日、新社会人たちが入社式を迎えた。そんな晴れの日に、Twitterのトレンドに上がったのが「懲役40年」というワード。これは就職を比喩する言葉だが、この比喩に対して社会人の間で激論が巻き起こっている

・そんなに嫌ならやめればいい

そもそも、私はこの「懲役40年」というワードを初めて見た時、もの凄く違和感を感じた。まるで、就職しないと罰せられるような言い回しだが、私が思ったのは「そんなに嫌ならやめればいいじゃん」ということ。

・無理に就職しなくても生きてはいける

実際、10年くらいバンド活動を続けている私は、これまで就職してこなかった。バンド活動には金がかかるから、生活は大変だったけど生きていけないほどでもない。そして、今でもそういった生活を続けている友人もたくさんいる。要するに、就職しなくても普通に生きられるのだ。

それでもわざわざ嫌なところに就職するのは、詰まるところ世間体やプライド、将来の漠然とした不安に負けて現在を犠牲にしたということに他ならない。未来とは現在の積み重ねなんだから、未来を見据えず現在を捨てるのは本末転倒ではないだろうか。

・会社も人も40年も続かない

ちなみに、なんとなくやらなきゃで就職して、すぐに辞めたり精神を病んでしまった人も多い。個人的には「40年も同じ仕事を続けられるだけでスゴイ」と思う。もう終身雇用とかそんな時代じゃないのだ。なお、「懲役40年」というワードには、ネット上でも様々な声が巻き起こっている。

・否定派

「自分で頭下げて雇ってもらったくせに、懲役40年とか何様なのかね~」
「てめぇで選んで入ったんだからいやなら、いつでもやめればええやん」
「懲役40年?そんなことないよ。自分の行動次第で変えられるよ。辞めてもいいんだよ。」
「入社は懲役40年とか言ってるけど、入った会社が40年後も生き残ってるとは限らんぞ」
「新社会人の人で懲役40年とか言ってる人、仕事やめればいいのに」
「懲役40年とか言ってる社会人の後輩にはなりたくないなぁ」
「入社して懲役40年だとか言うなら最初から就活しないでいいよ。本気の人に迷惑よ」
「社会人になって見識を広め、社会を学び、時間の大切さを知り、その上で有限である自由な時間を何に使うかってのが重要 懲役40年って本気で思ってる人は自分で何も出来ない指示待ち人間のになりそう」
「会社は簡単にやめられるけど脱獄はけっこう大変だぞ」
「40年も同じ会社でちゃんと給料もらえて働けると思ってるのか……?」
「自分がまともな企業に勤められなかったからって他人も全員そうだと思うなよ」

──違和感を感じている人も多いようだ。一方で、下記のような声も挙がっている。

・肯定派

「なかなか秀逸な喩えだな」
「入社は懲役40年じゃないよ、無期懲役だよ」
「本当の『懲役40年』の方が幸せな可能性が僅かではなくそれなりにある」
「うまい表現だな、、」

──実際にそう感じながら仕事をしている人も多いのかもしれない。ただ、新社会人のみなさんへ、これだけは知っておいてもらいたいのは、仕事が辛いばかりかと言えば決してそんなことはない。「就職=辛い」というイメージ先行で楽しめないのは損だぞ。

参照元:Twitter
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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