卒業や転勤など、何かと別れが多い3月。企業によっては定年退職も多い時期である。そんな中、東京メトロの従業員が、定年退職を迎える駅員に対しサプライズを仕掛け、その様子が2017年3月27日、ネット上で公開された。

「2017年、春。働き続けた人たちが、退職を迎える。」──そんな言葉から始まる動画の主役は、この3月をもって定年退職を迎える東京メトロ・秋葉原駅の駅長『石山さん』である。さて、どんなサプライズが待っているのだろうか?

・昭和50年から鉄道業務に従事してきた石山さん

「先輩について、1から10まで色々仕込まれて……」と思い出を語る石山さん。昭和50年から42年間という長きにわたり、鉄道業務に従事してきたのだという。たかが42年、されど42年。石山さんの鉄道人生42年がもうすぐ終わりを迎えようとしている。

・感動のサプライズとは

そして最終勤務日の終電後、サプライズは起きた。石山さんが改札機の点検をしていると……突然構内の電気が消え、なんと液晶ディスプレイに同僚達の写真やメッセージが大きく浮かび上がってくるのだ。

それを見た石山さんは、涙を流して感動。「駅長ひとりなんてのはたかが知れてますよ。大勢の皆さんと知り合えて、本当に支えられてきました。」と仲間の大切さを語ると、同僚達の写真に向かって帽子をとり、深々と礼をするのであった

その後、仕掛け人である沢山の同僚たちが姿を現し、大きな拍手とともに笑顔がこぼれてサプライズは大成功のうちに幕を閉じた。きっとこの日の出来事は、石山さんにとってかけがえのない思い出となったことだろう。

仕事は決して楽ではない。いいこともあれば、ツラいことだってあるハズだ。ただ、石山さんのように日々真面目に仕事と向き合い、仲間に感謝していれば、きっと素晴らしい退職日を迎えられるに違いない。

参照元:YouTube、東京メトロ「ニュースリリース(pdf)
執筆:K.ナガハシ
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