興味本位でいろいろなサイトを見ているうちに、誘われるようにして怪しいサイトを開いてしまい、ナゾの警告文が出てビックリした……。そんな経験をした人は少なくないはず。そして、怪しいサイトに引っかかってしまった人の中には、ワラにもすがる思いで助けを求める人だっているだろう。

そんな気持ちを逆手にとって、騙された人をさらに騙す探偵業者がいるらしい。不安を煽って金を催促するやり方は、極悪非道だ! 男の風上にもおけねえ!! まさしくゲスの所業である!

・救いを求めてネット検索

スマホでアダルトサイトを見ていて、突然シャッター音が鳴った時の対処法については、迷惑メール評論家GO羽鳥が過去の記事で紹介しているので、そちらを参考にして頂きたい。

さて今回取り上げているのは、アダルトサイトに騙された人を騙す、探偵業者についてだ。国民生活センターが2016年12月に公表した内容によると、悪質なアダルトサイトに騙された利用者が、救いを求めて「無料相談」や「返金可能」とうたう窓口に相談したところ、調査依頼の名目で、金をとられるケースが相次いでいるという。

調査費を取られたのに、結局アダルトサイトからの返金は行われないケースもあるそうだ。

・冷静な判断を欠いている

このような被害は、年々増加しており、2011年の段階で200件前後だった相談件数が、2015年にはその20倍以上に膨れ上がっている。国民生活センターで紹介している事例を見てみると、ある種のパターンが見えてくる。

まず最初に悪質サイトの架空請求に焦ってしまい、冷静な判断を欠いていること。そして、ネットで検索して見つけた探偵業者の話を鵜呑みにしてしまい、言われるがままに調査費用を振り込んでいることだ。

・後ろめたさが問題なのでは?

焦る気持ちはわかる! しかし、まずは落ち着けと言いたい。そして、必要以上に入金を急かしてきたら、おかしいと思うべきではないだろうか。アダルトサイトを見ていたという、後ろめたい気持ちはあったとしても、そもそもアダルトサイトの請求が悪質であることを忘れてはいけない。

その後ろめたさが、誤った判断をさせているのだ。だから、「アダルト見てたけど何か?」くらいの気持ちで、堂々とすべきである。あんただけじゃないんだから!

・高齢者のネットトラブル

読売新聞によると、最近は高齢者の間で、ネットトラブルが増えているという。それも、アダルト情報サイトを見ていたことがきっかけで、トラブルに巻きこまれるケースが多いようだ。男はバカだから騙されやすいのかもしれない。騙される方も悪いとは思う。だからこれ以上騙されないように、とにかく焦らず落ち着いて対処すべきではないだろうか。

それにしても、アダルトサイトに騙された人を、さらに食いモノにするヤツはゆるせねえ! 極悪非道にもほどがあるッ!!

参照元:国民生活センター読売新聞
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24