みんなが普通にこなしていることができない……そう焦ってしまったことはないだろうか? 私(中澤)の場合、台形の面積の計算式がそうだった。「もう俺三角形極めたわ」と余裕かましてたら先生に当てられて、教壇に立ったら黒板には見たことない図形。「なんじゃこりゃあ!?」と震えたことを覚えている。

そんな壁にぶつかり強迫神経症になってしまった少女のマンガが、現在ネットで話題だ。マンガ家・道雪 葵さんの自伝であるこのマンガ。少女がぶつかった壁は「1+1=2」。なんで「1+1」が「2」になるのか? なんで同級生は理解できるのか。焦燥感から強迫神経症になった彼女を救ったのは医師のひと言だった。

・どうしても理解できない

幼稚園の時、褒められることが多かったこの少女。小学校も楽勝だと思っていたら、初日でぶつかったのが「1+1=2」の壁だった。少女は同級生が2桁の計算に入っても理解できなかったという。

「『1』って何!? それさえよくわからないのに……足して「2」ってどういうこと!?」


言われてみたら大人でも説明できないこの疑問。「1」って何なのか……私はこれに対する単純明快な答えを知らない。だって1は1だし、「1+1=2」だし……。

・焦燥感からパニックに

だが、その疑問が解けないことによって少女は学校と家の両方で叱られる。さらには「自分だけができない」という焦燥感からパニックになり、呼吸や咀嚼(そしゃく)がうまくできなくなってしまった。そして、精神科に連れて行かれた少女は「強迫神経症」と診断される。

そんな少女を救ったのが、その病院にいた先生の言葉。「今から先生の言うことは忘れちゃってもいいからね」と前置きした上で、先生が語った言葉は少女にとって衝撃の事実だった! 先生との話の後、逆に算数が得意になったという少女を救った言葉とは……? Twitterに投稿されたこのマンガに対するネットの声は以下の通りだ。

・ネットの声

「良い先生にあえてよかったですね!」
「泣ける……涙が出ました……良い先生と巡り会えて良かったですね」
「漫画を読ませて頂き少し心が軽くなりました」
「こんな思考を持つことができた葵さんも素晴らしいし、この先生もとても素晴らしい方だと思う」
「久しぶりに共感しました」
「優しい先生ですね…」
「現役教職員です。自身のこれまでの指導を反省しました。良い漫画を読ませていただきました。ありがとうございます」
「先生がくそイケメン」
「3歳の娘がいます。とても参考になりました‼︎」
「まさに恩人!」
「アインシュタインも同じことを考えたらしい」

──少女の疑問に対して共感する声と、「良い先生!」という声であふれている。なお、道雪さんは、当時の先生の言葉について「この時、私に自信と『忘れてもいい』『間違ってもいい』を教えてくれた先生には今でも助けられてるなあ」とコメント。先生は『白い巨塔』の唐沢寿明似だったという。

現在、別冊少年マガジンで『アポロにさよなら』を連載するプロのマンガ家となった彼女。人生において人との出会いは宝である。

参照元:Twitter @michiyukiaporo
マンガ:道雪 葵, used with permission.
執筆:中澤星児

▼少女を救った医師の言葉


▼お母さんとの心温まる後日談