毎日が特別。2月9日が漫画の日だったり、3月3日が耳の日だったり、3月10日が佐藤の日サンジュンの日だったり……実に色々な日があるもんだ。

そして本日3月14日は「国際結婚の日」! せっかくの記念日なんだから、国際結婚夫婦の間にわだかまった不満に光をあててみたい。ということで今回は、外国人夫に「日本人妻ならではの不満があるか」聞いてみたぞ!! さ〜て、なんて言われるのだろうか……?

・“日本人の妻” のどんなところが不満?

筆者には、イギリス・スコットランド出身の夫がいる。彼の在日歴5年の経験をもとに 、日頃妻に対して抱いている不満の中から “日本人妻ならでは” だと思われるものを挙げてもらった。次の4つがそうだ。

その1:室内着に着替えなければいけない

筆者は、外から帰ってきたら室内着に着替える。その方が落ち着くし、花粉や汚れなどを室内に持ち込みたくないからだ。なので一緒に暮らす夫にも室内着に着替えてもらっているのだが、夫は内心「めんどくさい」と思っているそう。

他国の女性は、そこまで「外が汚いから〜」とか「花粉が〜」と気にする人は少ないもよう。夫の友人であるアメリカ人男性も、日本人妻から同じことを言われて「めんどくさい」とボヤいていたとのこと。

その2:外でキスをしてくれない

30代の筆者にとって、「公衆の面前の前でのキス」は気恥ずかしい行為。外で夫とキスはしないし、されそうになったら全力で回避しようとする。だがそんな妻の行動が、夫の心を傷つけているそう。「他の人が見たら、僕が愛されていないみたいじゃないか」などと言っていた。

また「日本人は公共の場でイチャイチャしないのに、街中にいかがわしい雑誌や広告があふれていて不思議だ」と常々感じているようだ。

その3:言葉の壁

夫とは基本的に英語で会話を行っているが、筆者の英会話レベルはあまり高くない。そこで当然、言葉の行き違いが生じる。とくに気を抜きがちな日常会話で、間違うことが多い。

そんな行き違いを楽しめるときもあるが、もどかしくなることも。込み入った話のほうが、慎重に話そうとするので、誤解は生じにくい気がする。

その4:“小さな常識” を共有できない

同じ国、同じ時代の人間だけが、理解できる “小さな常識” がある。日本人にとっての「江守徹と中尾彬の口論」や「コロッケのものまね」なんかがそうだろう。

夫は “小さな常識” の分かりあえなさを、ちょっとだけ寂しく感じることもあるそうだ。もちろん、説明すれば理解されるが、「ああ、あれね!」とツーカーな反応にはまずならない。

・「国際結婚 = 大変」とは全く思わない

もちろん、筆者にだって夫に対する不満や悩みはある。例えば「料理を2種類作らなければならない」こと。夫は納豆や梅干し、みそ汁などが食べられないので、筆者が料理を担当するときは夫のために肉を焼きつつ、同時に自分のために日本食を作ったりする。

これがマジで面倒くさい。「納豆ウマいんだから食えよ!」と言いたくなるが、食の好き嫌いはどうにもならないので、まあ、我慢している。

とは言え「国際結婚って大変」だとは全く思わない。なぜなら上で挙げたような違いよりも、もっと大きなものを夫とは共有しているからだ。その共有抜きには、同じ国出身でも、同じ母語をしゃべっていても、決定的に分かりあうことはないのではないだろうか? その分かりあえなさに比べたら、人種や文化の違いなんか実に小さく感じられるのだった。

参考リンク:今日は何の日
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.