人間誰しも失敗する。それは歴史に名を残す偉人でも同じ。それだけに、偉人たちが残した名言に失敗に関するものは多いが、大体「失敗しないことよりも、そこから何を学ぶかが大事」という趣旨である。どんな人でもうまくいく人はトライ&エラーの繰り返しなんだと思う。

大きな失敗をしてしまった講師が失敗から学んだ教訓を授業するテレビ朝日の番組『しくじり先生』。毎回、講師が自分の人生を洗い出すような授業をすることで話題のこの番組。2017年3月13日のソニンさんの授業が話題を呼んでいる

・クライマックスの3人目に登場

4人の講師による3時間スペシャルだった『しくじり先生』。ソニンさんは3人目の講師として登場。「指示待ち人間になって人生の決断力を失わないための授業」と題されたその授業で、ソニンさんのデビューユニットである『EE JUMP』時代から現在に至るまでの壮絶な芸能人生を暴露した。

・デビュー前からEE JUMP時代

中でも衝撃的だったのは、デビュー前からソロ活動できなくなるまでの前半から中盤。ユニットの相方だった某人気アイドルの弟に劣等感を持っていたことや、その劣等感がキッカケで事務所の言うこと全てに応えようと思ったことなどを語った。

さらに、ユニットが解散した当時のことを「自分のことでいっぱいでフォローができなかったことは今だに後悔してる」振り返った。そして、ソロになった後、高知から韓国までの570kmを走ったり、土佐犬と対決したり、1人で6万個のドミノを並べるなど無茶な仕事が増えた結果、仕事中に3回倒れたという。

・ガチ泣きで語るソニン

展開が変わるのは、後半部分。女優の大竹しのぶさんの舞台を見に行ったことがキッカケで、自分の本当にやりたいことを見つけたソニンさんは初めて事務所に意見をしたとのこと。涙ながらに語るソニンに、出演者の浅田舞さんや大家志津香さんの目にも涙が光る。

ハッキリ言ってお涙頂戴がかなり苦手な私(中澤)だが、想像を絶する波乱万丈さとガチ泣きで「頑張れば評価してもらえる」と語るソニンさんに目頭が熱くなった。そして、ソニンさんの授業についてネットでは絶賛の声が相ついでいる。

・ネットの声

「しくじり先生のソニンに感動した」
「ソニン先生の人生は二次元創作みたいなドラマ性高い定番逆転王道ストーリー過ぎるな」
「ソニンいい話するなー」
「見入ってしまった…」
「ソニンの授業素晴らしかった」
「改めて頑張ろうと思わされました」
「泣きそうになったけど我慢した」
「このまま幸せになって欲しい」
「めっちゃ泣いた綺麗な人だな〜」
「舞台なんて見た事なかったけど、ソニンの舞台を観に行きたいと思いました」
「EEJUMP時代の苦難を知ってるだけにソニンが報われて良かったわ」
「自分の身に置き換えても色々と考えさせられた」
「ソニンは全くしくじってない」
「ゴマキ弟に振り回された不運な人のイメージで止まってたから今幸せそうで良かったわ」
「ソニンさんじゃなくて周囲の人がおかしい」
「本当にしくじったのはモザイクかかったPVしか流せない隣のやつ」
「相方にモザイクが」

──感動の声であふれかえっていた。実際、最初は冷やかしで見ていた私も惹き込まれてしまったので、相当良い授業だったと言えるのではないだろうか。そして、最後に「人生に無駄はない」と言い切ったソニンさん。それは、これまでの全てが詰まった万感の一言であるように感じた。

参照元:テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』
執筆:中澤星児