2017年は “電気加熱式タバコ元年” となりそうだ。フィリップモリスは「iQOS(アイコス)」でスタートダッシュをかけ、3月に東京・銀座に旗艦店をオープンしている。それを追うJT「Ploom TECH(プルームテック)」は、同じく3月に福岡県福岡市に専門店をオープン。少し出遅れている感のあるブリティッシュ・アメリカン・タバコの「glo(グロー)」もまた、3月に宮城県仙台市に専門店をオープンしている。

結局どれが一番買いなのか? iQOSとPloom TECHの比較は、以前の記事でお伝えした通り。今回はgloとiQOSを比較してみよう。

・価格

最初に価格。iQOSは通常の販売価格が9980円。大抵の人がクーポン利用で、6980円で購入していると思う。一方のgloは販売価格が8000円で、キャンペーン価格で3980円で購入することが出来る。

価格は導入時の判断基準になると思うのだが、iQOSはPloom TECH(4000円)と比べても割高だ。

・サイズ

次に大きさ。iQOSはホルダーとチャージャーがセットになっている。ホルダーは1本吸うごとにチャージャーに入れて充電しなければならない。大きさは普通の紙巻きタバコ1箱と同程度で、重さは120グラム程度だ。

一方のgloは、ネオスティックを本体に直接挿入して喫煙する。大きさはiQOSチャージャーより一回り小さく、重さは100グラム程度。サイズ感では、gloの方が小さく、持ち歩きやすい。

・使用時間

iQOSの使用時間は6分間、または14回の吸引となっている。5分30秒経過するとホルダーのLEDが点滅し、その後30秒で自動的に電源が切れる。一方のgloは3分間。最初の加熱時間が40秒、3分間使用した後に、本体が振動してその後20秒で電源が切れる。

体感としてなのだが、gloの方が使用できる時間が長いように感じられる。これはおそらく、iQOSの場合は6分を待たずに14回吸引して電源が切れてしまうためではないだろうか。吸い方次第で、iQOSは喫煙時間が長くなる気がする。

・メンテナンス

iQOSは1日に1回、もしくは20本吸った段階で付属のクリーナーで掃除することを推奨している。また、専用の綿棒(iQOSクリーナースティック)で掃除しないと、キレイに掃除することはできない。gloは1日1回専用のクリーナーで掃除することを推奨している。

正直なところ、扱いはgloの方が簡単だ。本体の穴にクリーナーを通すだけ。iQOSの場合、ホルダーキャップを外して掃除をする手間がかかる。

・吸い口

iQOSはヒートスティックのフィルターが従来の紙巻きタバコのサイズと同じ。したがって、フィリップモリスのタバコを吸っていた人にとっては、比較的に馴染みやすいだろう。gloは紙巻きタバコよりも細く(種類による)、また本体からネオスティックが抜けやすい。

好みにもよると思うのだが、私(佐藤)はiQOSのヒートスティックの吸い口の方が、馴染みやすいと感じた。

・手に入れやすさ

どちらも品薄で本体を手に入れるのが難しい。iQOSは専門ショップの予約を取ることさえもままならない。またコンビニやタバコ店の入荷数が少ないために、なかなか購入できない人も多いだろう。

gloはさらに入手が困難だ。仙台にしか店舗がない上に、その仙台でも抽選購入となっている。仮に通販で購入しても、ネオスティックが最寄りのコンビニ・タバコ店で販売していない場合もあるだろう。

・総評

iQOSは、紙巻きタバコから電気加熱式タバコに移行する人にとって入り口的な役割を果たしているのではないだろうか。まずはiQOSを試して、Ploom TECHやgloに乗り換えるという人もいるだろう。本体価格が高いとはいえ、他の2つに比べれば入手しやすく、ヒートスティックを購入しやすい。

gloは吸い方が独特だ。従来の喫煙体験と異なり、箱を持って吸う感触にどうしても馴染めないという人もいるかも。しかし、本体が大きく、iQOSのようにホルダーを必要としないため、管理がしやすくメンテナンスも簡単。とにかく販売個数の拡大が待たれる。

3つの電気加熱式タバコを吸い比べるためには、各社ともにまだまだ製造販売が追いついていない状態。この1年で3社の命運がわかれるのかもしれない。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼GO羽鳥はgloを気に入ったらしい