2017年3月7日、「第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の1次リーグB組・日本対キューバ戦が開催された。11−6で日本の勝利に終わったこの試合。いまだにネットで騒がれているのが、4回裏に山田哲人選手が放った「幻のホームラン」である。

4回裏、山田選手が放った打球はスタンドへ。あわやホームランかと思われたが、フェンス手前で観客の少年がキャッチしたことにより、2塁打に訂正された。本日3月9日、日刊スポーツにこの少年に向けた山田選手のコメントが載っているのだが……これがとても深イイ

・幻のホームランをキャッチして大炎上

ホームランが幻となった直後、観戦していたファンからは「クソガキめ、生かしておけぬ 」「戦犯」など、批判の声が多数挙がる事態に。さらに、Twitterで幻のホームランボールを持った少年の画像を投稿したアカウントが大炎上するなど、ネット上で混乱が広がった。

・少年へ

この少年についての山田選手の想いが本日発売の日刊スポーツに掲載されている。少年に向けた山田選手の言葉は以下の通り。

山田哲人「僕は全然気にしていない。だから野球を嫌いにならず、またグラブを持って応援に来てほしい」

「これも何かの縁だし、将来プロ野球選手になって、一緒に『あんなことがあったね』と懐かしい話ができるように頑張ってほしい。僕も完璧な本塁打が打てるように頑張ります」

──少年に何が起きたかを知ったのは、試合後だったという山田選手。その爽やかな言葉の数々は、まさに少年たちの憧れ・野球選手の鑑であるように感じた。なお、ネットの反応はというと……

・ネットの反応

「山田優しすぎぃ!」
「少年よ、見ているか… 」
「ホームランボール取った少年に対して山田の対応が神すぎる。」
「山田哲人のこともっと好きになった。 次こそホームラン期待してます!! 」
「寛大。完璧なホームランをぜひ見せてもらいたい。それが優勝への道のりでもある。」
「山田哲人カッコイイわ。 あのホームランボールとった少年も野球頑張って欲しいわ。」

などなど、山田選手の対応に感動する人が多く見られた。山田選手の言葉が少年に届くことを祈っている。

参照元:日刊スポーツ
執筆:中澤星児