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2017年2月17日、戦後の歌謡界を代表する作曲家・船村徹さんが2月16日に亡くなっていたことが判明した。享年84歳。数多くの流行歌を生み出した巨匠の訃報に悲しみの声が広がっている。

・数多くの名曲を手がけた

船村さんは、学生時代にクラシックの作曲家を志していたが、歌謡曲に転向しヒット曲を連発させた。戦後初のミリオンセラーになった『王将』(村田英雄)をはじめ、『兄弟船』や『矢切の渡し』など、日本人の心に響く名曲が数多くある。

・愛弟子は北島三郎さん

また、たくさんの演歌歌手を育て世に出したことでも知られる船村さん。愛弟子には北島三郎さんや鳥羽一郎さんなど、今の歌謡界を牽引する大物ばかり。船村さんが歌謡界に残した功績は計りしれない。

・あのバンドのオーディションに立ち合った

余談だが、船村さんにはこんな逸話がある。その昔、イギリス・ロンドンで行われたオーディションで審査員を務めた船村さん。選考する際に「あの汚い4人組が一番面白い」と答えたそのグループこそ、デビュー前のビートルズだったという。伝説のスーパーバンドの才能を見抜いた、船村さんの目はさすがである。

とにもかくにも、昭和の歌謡史を築いた巨匠がこの世を去ってしまった。しかし、日本人の心を揺さぶる名曲の数々は、永遠に歌い継がれることだろう。ご冥福をお祈りします。

参照元:毎日新聞JASRAC
執筆:りょう