同性婚が合法化される国が増え、世界中でLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の権利が認められつつあるなか、中東やアフリカにはLGBTに否定的で、場合によっては死刑を言い渡される国もある。

そんな国のひとつサウジアラビアで、最近「I Love Gays:ゲイが大好き」のハッシュタグがトレンドとなり、「そろそろLGBTの権利を認めるべきではないか」との声が高まっているというのだ!

・サウジで ‟I Love Gays” のハッシュタグがトレンドに!

サウジアラビアでは、イスラムの教義のもとに同性愛は重罪と見なされており、同性愛者は鞭打ち刑や罰金を科せられ、死刑を言い渡される場合もあるという。

欧米諸国のように、LGBTの人達がカミングアウトするなど不可能だと思われる同国で、一時「I love gays and I’m not one of them:私はゲイではないけれどゲイが大好き」というハッシュタグが、Twitterでナンバーワンのトレンドになっていたというのだ。

・LGBTではないユーザーが一致団結!!

フレーズに ‟私はゲイではないけれど” とあるのは、安全線を張っておかなければ自分が目を付けられ、逮捕されたりトラブルに巻き込まれる可能性があるからかもしれない。

しかし、そんな危険が自分の身におよぶ可能性がありながらも、LGBTではないユーザーが一致団結して、同性愛者をサポートしようと声を挙げるとは画期的なことではないだろうか。

・サウジアラビアの若者の力強いメッセージ

では以下に、サウジアラビアの若者達がどんなメッセージを投げかけているのか、いくつか紹介しよう。

「私はゲイじゃないけど、‟愛する自由” を信じているから彼らをサポートするわ」
「私は人間をサポートして、誰かを傷つけることに反対する。だからLGBTを支持するわ」
「イスラム教徒にもLGBTは存在する。イスラム教徒でありながらLGBTでもあり、そして ‟ハッピー” でいられる世界を!」
「そろそろLGBTの権利を認めるべきでじゃないか!?」
「‟同性愛恐怖症の王国” で、このハッシュタグがトレンドになるなんて誇りに思う」
「LGBTを拷問したり死刑にする権利はない」

そしてサウジアラビアだけでなく、他の国でもLGBTの権利を支持するユーザーが同ハッシュタグをタグ付けし、その波は広がりつつあるようだ。

人間誰でも、自分の性別を選んで生まれてくる訳ではない。LGBTの人々も同じで、ありのままの自分でいるだけなのに罰せられてしまうとは、フェアではないだろう。近い将来、サウジアラビアをはじめとする同性愛が違法の国で、彼らの権利が認められる日が来ることを願いたい。

参照元:Twitter #احب_المثليين_ولست_منهم@MsActionHerselfindy100(英語)
執筆:Nekolas

▼‟I Love Gays” のハッシュタグがトレンドに!

▼「‟愛する自由” を信じているから彼をサポートするわ!」とのメッセージ