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いつもそばにいてくれるペットは可愛いものだが、あちこちに糞尿をしないようにしつけたり、なにかと大変なこともある。

そして、犬をしつけるために電気ショックを与える首輪に対して、あるドッグトレーナーが警鐘を鳴らしている。その人物は、自分の首に首輪を試着して、どれほど電気ショックが危険であるか実際に試してみたというのだ!!

・しつけ用の首輪の危険性を訴えかけるドッグトレーナー

犬をしつけるために首に装着し、電気ショックを与える首輪を実際に自分で使用してみたのは、スコットランドのパースシャイアーに住むドッグトレーナー、デヴィッド・ピットブラッドさんだ。

スコットランドで同商品は合法で、彼は、電気が流れる首輪を付けられた犬を見る度に胸を痛めていたのだという。そこで、犬がどんな思いをしているのか飼い主に理解させ、どれだけ首輪が危険であるかを伝えるために自分で装着してみたのである。

・電気ショックで体が痙攣して上手く話せない状態に!

デヴィッドさんが使用した首輪は電気ショックの強度を10段階から選べるタイプで、彼がリモコンを押して首輪に電気が流れると、首だけでなく上半身が痙攣するほどの衝撃だったのである! さらに、そのショックで喋ろうにも、上手く言葉が出て来ない状態になってしまったのだ。

思った以上に刺激が強かったのか本人もショックを受けている様子で、強度が高くなると首が赤くなるほどに! そして、「しつけ用の首輪を使おうと思っている人は、自分でも試してみてほしい。そうすれば、どれだけ犬が苦しんでいるか分かるはずです」とコメントしている。

・スコットランドでしつけ用の首輪が規制されることに!?

デヴィッドさんが動画をFacebookに投稿した後、政府から「しつけ用の首輪の日常的な使用を、禁止する規則を採用する予定だ」と声明が発表され、規制に向けて動き出したようである。電気が流れるしつけ用の首輪は、ヨーロッパでは禁止されている国もあるそうだ。

静電気がバチっと流れただけで、かなりの刺激を感じてビックリしてしまうぐらいなので、しつけ用の首輪で犬が感じる衝撃は相当なものだろう。単に反対の意を訴えるだけでなく、体を張って自ら証明して見せたデヴィッドさんの行動が、当局に強く訴える結果になったのではないだろうか。

参照元:Facebook @Perthshire Gundog Rescue Dog TrainingRTMETRO(英語)
執筆:Nekolas

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