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最近はお菓子でもアイスでもカップ麺でも、奇抜商品ばかりを出している印象がある。それらが話題になるのはわかるのだが、一度奇抜性に手を出すと、後戻りできなくなる場合が多いのだ。数億円の赤字となった、赤城乳業『ガリガリ君 ナポリタン味』は良い例で、他社もこれに学ぶところが多いはず。

それでも、奇抜商品はあとを絶たない。まさか、私(佐藤)の大好きなカントリーマアムまでやってしまうとは……。2017年1月24日、不二家はカントリーマアムの新味の発売を開始した。その味とは、『クリームシチュー風味』である……。ああ、やってしまったのか。

・イヤな予感……

この商品はセブンイレブン限定で販売している。カントリーマアマー(カントリーマアムを愛する人)を自負する私の元に、同社の広報担当者から直々に商品が届いた。イヤな予感しかしなかったのだが……。

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・匂いがすでにクリームシチュー

封を開けると、クリームシチューの匂いがする。その再現度は驚くほど高い。だがしかし! 私はカントリーマアムを食いたいのであって、クリームシチューを食べたい訳ではないのだ。

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一口食べると、めっちゃクリーミーな味がする。たしかに食感はクッキーのはずなのだが、味はクリームシチューだ。よく出来ている、さすが不二家。よく出来ている、出来過ぎている。

・不二家のやることなのか?

再現度は評価に値するのだが、そんなものをカントリーマアムに求めてはいないのだ! これが不二家のやるべきことなのか? カントリーマアムは本来何であったのか? もう一度原点に返って考えて欲しい。冒頭でも伝えたように、こういうことを一度やり出すと、あとには戻れない。これを上回る刺激が必要になって、もっと奇抜な方へと向かって行かなければいけなくなる。

・こんなの認められない!

それがカントリーマアムだったのか? 自ら苦しい方へと行く必要があるのか? 私はカントリーマアムを愛している。だからこそ、言わなければいけないことがある。コレはカントリーマアムではない! 全国2000万のカントリーマアマーたちに問う、コレをカントリーマアムと認めていいのか? と。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24