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東京23区の中でベスト3の面積を誇る足立区。ビートたけしさんの出身地としても有名だが、ここには都内最強と名高い心霊スポットが存在する。

それが荒川にかかる全長449メートルの「江北橋(こうほくはし)」だ。昔から幽霊の目撃情報が絶えず、特に「夜中は橋を渡ると呪われる」とまで言われている。幽霊と遭遇するのか? 夜中に行くとマジで呪われてしまうのだろうか? 実際に行って検証してみたぞ!

・真相を解き明かしたい

そもそも私(りょう)がこの橋に行こうと決めた理由はほかでもない。先日、ある友人から「江北橋はマジでヤバい! これまで幽霊を3回も見た!!」と言っていたからだ。幽霊は怖い。だが、未知なる存在を知りたい好奇心が日に日に膨れ上がり、いても立ってもいられず自転車を走らせたのである。まるで誰かに呼ばれるかのように……。

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冬の凍てつくような寒さの中、スマホで地図を見ながら江北橋を目指す。噂の真相を解き明かしたい……その思いから自転車のペダルを踏む足にも力が入る。待ってろよ幽霊! ウォォオオオ!!

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・好奇心と恐怖

夜中の2時すぎ、ついに江北橋にたどり着いた。あたりは真っ暗な土手で、橋にポツポツ灯るオレンジ色の街灯しかない。うす暗く不気味な雰囲気に、不安や恐怖心が芽生え始める。

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さっそく橋の入口に立ってみたが人影は全くない。むしろ、こんな夜中に人がいる方が不自然と言えるだろう。もしも何者かが向かって来たら……そんなイメージが頭の中をよぎったが、意を決して橋を渡ってみることにした。

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この先には何が待ち受けているのか? 正直こわい。考えてみれば、幽霊が現れたらどう対処すればいいのかノープランだ。引き返そうかな……。ここまで来たんだ、友人も納得してくれるだろう。しかし、好奇心が身体とはウラハラに足を前へと進めていく。

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ようやく橋の半分まで来た。アーチの影に幽霊が潜んでいないか、とビビりながらさらに先へ進む。

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車の往来もなくなり、橋の上にいるのは完全に私1人だけ。シーンとした静けさが、魔のデッドゾーンに踏み込んだのを知らせているようだ。今すぐ逃げ出したい……胸の鼓動が脳まで響くほど高鳴っている。ヤバい、お母ちゃん助けてーーッ!

・橋の先にあったもの

出口はもうすぐだ。だが、渡りきると呪われて後戻りできなくなってしまうんじゃ……。全身から冷汗が吹き出すが、恐怖を振り切るように気合いを入れる。「幽霊がナンボのもんじゃい! 呪い上等かかってきやがれ!!」。これは自分の意志なのか、もはやそれすら分からない。と、その時! あ、あれは!?

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橋の出口で発見したモノとは!?

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ムフフな雑誌とバナナの皮……。

一体いつ、誰がこんなものを置いたのだろうか。まさかお供え物というわけではあるまい。雑誌の詳しい内容は見ていないが、「令嬢玩具」とのタイトルからしてディープな内容なのは間違いないだろう。とても気になる……幽霊なんかと遭遇するより、この持ち主と酒を飲みながらオトナの会話をしたくなった次第だ。

いずれにしろ江北橋が謎に包まれた場所なのは事実と言える。ちなみに、数日たった現在も呪いの兆候はみられていないが、検証する人は自己責任でお願いしたい。後悔しても知らないぞ。

Report:りょう
Photo:RocketNews24.
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