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年が明けたら、もうすぐバレンタインである。アっという間にデパートやショッピングモールが、ハートのデザインとチョコレートで埋め尽くされるようになるだろう。

ところで、チョコレートにはダークとミルク、ホワイトといった具合に種類が分かれるが、ホワイトチョコって本当にチョコレートなのか疑問に思ったことがある人はいるだろうか。「チョコレートはカカオを原料としているのに、ホワイトチョコの色は白い……」と不思議に思っている人のために、疑問にお答えしたいと思う。

・ホワイトチョコの色が白いのはなぜ!?

チョコレートを製造する過程で、原料となるカカオ豆からはカカオマスとココアバターと呼ばれる脂肪分が取れる。このココアバターは色が乳白色で、これを原料としているからホワイトチョコレートは色が白くなるという訳だ。ホワイトチョコの舌触りが滑らかで、口に入れると溶ける感じなのも、ココアバターが使用されているからである。

・ホワイトチョコは本当にチョコレートなの!?

ホワイトチョコは、このココアバターにミルクと砂糖、他の香味料を加えて製造されるのだが、茶色い普通のチョコレートに使用されるカカオマスは一切含まれていない。

「カカオマスが含まれていないのなら、本物のチョコレートだと言えないんじゃないの!?」と思う人もいるだろう。だが、チョコレートの公正競争規約では、カカオの含有量によってチョコが分類され、もちろんココアバターも成分と見なされている。

・れっきとしたチョコレートだった!

日本チョコレート・ココア協会によると、ココアバターが18パーセント以上含まれる物はチョコレートに分類されるとのこと。

「カカオ豆の主成分であるココアバターを原料としていますので、チョコレート色をしていなくても立派なチョコレートです」

と公式サイトにも記載されている。

ただし、アメリカでは基準が異なるようで、ココアバターが20パーセント以上含まれていないホワイトチョコは、チョコレートには分類されないそうだ。

とにかく、ホワイトチョコは本当にチョコレートであることがハッキリした。バレンタインデーに、意中の彼にホワイトチョコを渡して、この豆知識を会話のきっかけにしてみても良いかも!?

参照元:日本チョコレート・ココア協会 [1] [2]mental_flossU.S.FOOD&DRUG(英語)
執筆:Nekolas
Photo:RocketNews24.