ロイター通信によると、ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領は2016年12月7日、プロレス団体 “WWE” の共同創業者で元最高経営責任者のリンダ・マクマホン氏を中小企業庁長官に指名する方針を明らかにした。

まさにトランプ氏流の型破りな抜擢だが、果たしてリンダ・マクマホン氏とは何者なのか? 素性についてはさておき、今回はプロレスファン目線でリンダ・マクマホン氏を解説したい。

・リンダ・マクマホンとは?

まず断っておきたいのは、今回の記事はあくまで「WWEにおける」リンダ・マクマホン氏の解説だということ。WWEはストーリーに沿って展開されるドラマ的要素が強いのだが、その中でのリンダ・マクマホン氏の立ち位置を説明したい。

リンダ氏の夫はWWEの最高経営責任者、ビンス・マクマホン氏だ。2人には息子(シェーン)と娘(ステファニー)がいて、4人がマクマホンファミリーとされている。同団体内に絶対的な権力をマクマホンファミリーは、重要なストーリーに必ず絡むキーパーソン的存在だ。

基本的には、夫も息子も娘も悪の限りを尽くすのだが(ただし、最後にお仕置きされる)リンダ氏だけは違う。基本的にはベビーフェイス(正義)サイドに立っており、どうしようもないマクマホンファミリーの中で「唯一の良心」とされることが多い。

・WWEの良心

一度だけヒール(悪役)転向のストーリーもあったが、いまいちパッとせずにそのストーリーは終了してしまった。少なくともWWEファンの中では「リンダ氏だけは信用できる」とされており、悪役が板につかなかったのかもしれない。

まとめると、WWEにおけるリンダ氏は「正義のためなら家族と対立することもいとわない、良識的な女性」というポジションである。実際のところはどんな女性なのかはわからないが、WWEを急成長させた敏腕経営陣の1人であることも間違いない。その政治手腕に注目だ。

参照元:ロイター通信 、 Twitter @Linda_McMahon
執筆:P.K.サンジュン

▼トランプ氏の演説会に来場したリンダ氏。

▼ストーリーに絡むこともしばしばだ。

▼過去には大技を食らったことも。

▼ちなみにトランプ氏もWWEに登場している。