ゲーム『マリオシリーズ』のピーチ姫に仮装した男性が話題になっている。娘がマリオのコスプレをしたのにあわせ、父親がピーチ姫になったのだ。その素晴らしい親子コスプレはネット上でも注目を浴びたのだが、同時にネガティブな意見も寄せられたそう。

そんな意見を目にした男性が、この度あるサイトで反論。「ピーチ姫になった理由」と共に子育てに関する熱い思いを説明したところ、拍手喝采が集まっているというのだ。

・ある記事でに取り上げられた男性

この反論は、ユーザーネーム thejohnblog さんが海外サイト『Imgur』に掲載したものだ。

とあるメディアが彼のピーチ姫姿を取り上げ、「娘とコスプレをするとき、父親は衣装を自由に選択できないようだ」と評した上に、読者からも「(こんなコスプレをするなんて)勇敢な男性だ」「聖書では女装をしてはいけないことになっているはず」などの意見が聞かれたのだとか。

thejohnblog さんはそれらの意見に違和感を覚え、「子供を喜ばせるのは、難しいことではない」と反論を行った。

・笑われても、批判を受けても、お姫様の格好をする

数カ月前に離婚した thejohnblog さんは、娘が変化やストレスで消耗してしまわないように最大限に気を配ってきたという。2人で一緒にできることを楽しみ、彼女が望む独創的な思いつきも大切にしてきた。

もちろん甘やかしてばかりではなく、娘の人生を考えて叱るところでは叱りつつも、できる限り娘の気持ちを最優先する彼は、ピーチ姫になるのもいとわないと話している。

「同僚に笑われても、ネット上で批判されても、私はお姫様の格好をする。私は子供時代にとてもシャイな子供だったけど、娘には “周囲にジロジロ見られるから” なんて理由で、自分がやりたいことを我慢してほしくない」

・「親でいることは大変だが、子供を喜ばせることは大変ではない」

そして thejohnblog さんは、子供からお人形ごっこに誘われても、“父親がそんなことをやると変だから” とか “自分の趣味で忙しいから” と断らないようだ。

なぜなら、楽しいひと時を共有すれば、子供を喜ばせることができるから。そしてそれは大した労力ではなく、大変なことではないはずだからだと彼はつづっている。

「親でいることは大変だ。これまで経験した中で、最も大変な仕事だと思う。でも子供を喜ばせることは、大変ではない。だから私はドレスも着れば、人形ごっこだってするし、好みじゃないポップソングを一緒に歌いもする」

・「私は30歳だけどあなたみたいな父親がほしかった」なんて声も

もちろん、世の中には「子供を幸せにしたい、喜ばせたい」と強く願っても、様々な事情があって、実現できない人々もいるだろう。だから「簡単だ」と一概に言い切れるものではないかもしれない。

それでも「娘を幸せな気持ちにできるのなら、世間の目は気にせずに喜んでピーチ姫になる」という thejohnblog さんの気持ちは多くの人に届いたもよう。

『Imgur』上には、「僕は30歳だけどあなたみたいな父親がほしかった」、「世間の戯れ言は気にしないで。あなたは全ての子供にとって最高の父親だし、そんな父親を持てる子供は少ない」などの声があふれているのだった。

参照元:Mail OnlineMashable(英語)、Imgur
執筆:小千谷サチ

▼話題となったピーチ姫のコスプレ写真