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国民投票を行ったとしよう。テーマは「うなぎといえば?」だ。未来永劫おそらく実施されることはないはずだが、「蒲焼き」の歴史的大勝となることは容易に想像がつく。白焼きなどの食べ方もあるものの、基本、うなぎは火を通す食材という認識が一般的なはずだ。

しかし、そんな凡人的発想を軽々と飛び越えていくような、衝撃のうなぎ料理を発見してしまった。あなたは「うなぎの刺身」を食べたことがあるだろうか? そもそも、そんな刺身があること自体が驚きだが、なんとネットで普通に売っているのだ。そこで、人生初の うなぎを味わうべく注文してみたぞ。

・浜名湖うなぎの刺身

静岡県浜松市にある「魚料理専門 魚魚一(とといち)」というお店が出している うなぎの刺身。この刺身はネットで買うことが出来るのだ。全国的にも珍しいという うなぎの刺身(税込2980円)とはどんなものなのか。さっそく注文したところ、まさかの当日出荷でビビる。アマゾンかよ。

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・どちら様ですか?

翌日、冷凍で届いた包みには、たしかに「うなぎの刺身」と書いてあった。この歳になって、ここまでの初体験があるだろうか、いやない。皿型の容器に円を描くように盛り付けられた刺身、どうやらこれが うなぎのようだ。私(あひるねこ)が知っている うなぎではなく、まるで白身魚のようなルックス。誰だ、お前は。

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・うなぎの真の姿

自然解凍した後、よく観察すると非常に薄く切られていることがわかる。まるで ふぐだ。いや、私はスーパーで売られているような蒲焼きこそが うなぎだと、心のどこかで思い込んでいたのかもしれない。なんだか、うなぎのすっぴんを見たような気分である。

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・ぶっちゃけ、ウマいの?

付属の もみじおろしとポン酢をつけていただこう。口に入れ、噛む……コリコリ。なんだ、この歯応えは! コリコリいうとるやんけ。普通の白身の刺身よりも弾力があり、淡泊な味かと思いきや、けっこう脂が乗っている。これは、本当にうなぎなのか?

何も知らされないでこの刺身を食べ、うなぎだとわかる人はまず存在しないだろう。そのくらい、私たちが慣れ親しんだ うなぎとは別物なのだ。さて、重要なのはウマいのかどうかだが、これがなかなかイケる。冷凍なので少々の生臭さを感じないでもないが、独特の甘さがある。日本酒が欲しくなるぞ。

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・刺身が珍しい理由

うなぎは刺身としても美味しく食べられることはわかった。では、なぜあまり普及していないのだろう。「魚魚一」のホームページには、うなぎの刺身について次のような記述がある。

「うなぎは血液に神経毒を含むため非常に手間がかかり、全国でも珍しいメニュー」

おいぃぃぃぃぃイイ! 食べちゃったじゃねーかよぉぉぉおお!! 毒は加熱しないと消えないらしい。バカな……あとは死を待つしかないのか。しかし、それを何とかするのがプロ。熟練の職人による血抜きの技術が、うなぎの刺身を実現させたというわけだ。やっぱり ふぐみたいだな。

・1度は食べておきたい

うなぎを蒲焼きでしか食べたことがない。つまりそれは、うなぎの真髄を知らないということだ。海原雄山が言いそうなセリフだが、うなぎファンたるもの、うなぎのあらゆる食べ方を知っておいて損はない。ネットで簡単に買えるので、ぜひ1度ご賞味あれ。

参考リンク:魚料理専門 魚魚一
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼冷凍で包みが届いた
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▼付属の もみじおろしとポン酢をつけていただく
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▼非常に薄く切られている
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▼ この弾力ある歯応え……うなぎだなんて信じられない!
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