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日本でも「殺人ピエロ」「不気味なピエロ」などと報じられている、欧米の「キラー・クラウン」騒動。恐ろしげなピエロの格好をした人々が街に繰り出し、一般人を驚かせまくるイタズラだ。しかし逮捕者が出たり、マクドナルドがマスコットのドナルドを自粛したりと、もう笑って許せる範囲を超えてしまっているようにも見受けられる。

今回、そんな「不気味なピエロ」になろうと企む人々に、冷や水を浴びせるような事態がカンボジアで起こった。なんと「不気味なピエロ」に扮した人物が村人たちに追われ、地雷原に迷い込んでしまったというのだ……。

・カンボジアに「不気味なピエロ」が出現

この度、カンボジア北部のサムラオンに「不気味なピエロ」が出現した。アメリカから親戚を訪ねて来た25歳の男性が「不気味なピエロ」に扮して、地域の人々を驚かせようとしたと見られている。

だが村人たちは、欧米を騒がせている「不気味なピエロ」騒動を知らなかったもよう。村人たちは何者かが「悪霊」に扮して人々を怖がらせていると考え、その男性を追いかけ始めたというのである!

・男性が逃げ込んだ地雷原

逃げ出した男性が向かったのは、カンボジアでも “とても危険な場所” ……そう「地雷原」。そして彼は、地雷を踏んで命を落としてしまったのだった。

・村人たちは、地雷原の方に逃げる男性を止めようとした

地元警察によると、村人たちに男を傷つけるつもりはなく、驚かせたことを謝罪させるために追いかけていたと話しているそう。

男性が地雷原の方向に逃げ始めるのを見た村人たちは、すぐに追うのをやめ、叫んで危険を知らせようとしたが、男性はそのまま逃げ続け、最悪の事態が起こってしまったということだ。

遺体の損傷が激しいため、男性の正式な身元は分かってはいないとのこと。事故の起こる1日前から、前述の25歳の男性が失踪していることから、彼が「不気味なピエロ」なのではないかと考えられているのだった。

参照元:MirrorEvening Standard(英語)
執筆:小千谷サチ