現代では男女差が縮みつつあり、様々な分野で、男女の境界を踏み越える ‟ジェンダーレス” が進んでいる。

そんななか、海外有名コスメブランド「カバーガール」が17歳の一般人美青年をモデルに起用して、その画期的な試みが大きな話題を呼んでいるので紹介したいと思う。

・「カバーガール」が17歳の一般人美青年をモデルに起用!

女性用化粧品で有名なコスメブランド「カバーガール」は、創業から60年を迎える歴史ある企業で、今までに、人気歌手ケイティ・ペリーやピンクといったセレブや、有名モデルが広告塔を務めてきたことで知られる。

そんなカバーガールが、新たにモデルとして起用することに決定したのは、一般人美青年のジェイムズ・チャールズさん17歳だ。米ニューヨーク州ベスレヘムの高校に通う彼は、SNSではちょっとした有名人なのである。

・ネットはちょっとした有名人のジェイムズさん


ジェイムズさんは、YouTubeにメイクアップのチュートリアル動画をアップしていて、彼のチャンネルの登録者数は8万人にも上り、Instagramのフォロワーは60万人を超えるほどの人気ぶりを博しているのだ。

そして2016年9月、卒業アルバム用の写真の仕上がりが気に入らなかった彼は、もっと頬のハイライトがきれいに映るよう、自分の撮影用ライトを持参して写真を撮り直したというのだ。その様子を写したTwitterが、ネットで大きな注目を集めたことでカバーガールの目に留まり、モデルとして起用されることになったそうだ。

・画期的な試みに賛否両論の声が!

今までにも、ファッション業界では、男性が女性の衣服を身に着けてポーズを取ったり、コレクションで花道を歩いたりしたことがあった。しかしコスメ業界では、女性用化粧品の広告に男性が登場したことは、今までに前例がなかったように思う。

それだけ画期的な試みなだけに、カバーガールをボイコットする批判的な声も挙がっているとのことだが、対して、ジェンダーレスにチャレンジする同社に、称賛の声を送る人も数多くいるようだ。

賛否両論の声が挙がっているにしても、男性モデルの起用で、カバーガールがより幅広い購入層を獲得する可能性は高そうだ。これからも、ますます広い分野で、ジェンダーレスが拡大していきそうな気配である。

参照元:Instagram @jcharlesbeauty、Twitter ‏@jcharlesbeautyThe New York Times(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらが、ジェイムズさんが撮り直した卒業写真

▼メイクアップが得意なジェイムズさん。蝶をあしらったメイクが素敵~!