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実は日本独自のギャンブル、パチンコ。最近では禁煙のパチンコ店なども増えているようで、人気漫画のみならず、アイドルや芸能人がパチンコ台化することも珍しくなくなった。「日本のCGクリエーターはパチンコのおかげで食えている」なんて都市伝説も耳にするが、果たして真相はどんなものなのだろうか?

それはさておき、今回はパチンコ屋の元従業員に「こいつは人間として終わっているな」と感じたお客さんの特徴についてインタビューしたのでご覧いただきたい。パチンコ店にはパチンコ店なりの人間ドラマがあるようだ。

・パチンコ店で2年間アルバイト

インタビューに応じてくれたのは、30代後半の男性Sさん。彼は今から15年ほど前までの約2年間、千葉県のパチンコ店でアルバイトをしていたという。Sさんいわく当時は「若い人はスロット、お年寄りがパチンコをしてましたね」とのことである。

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当時のパチンコ店は「今よりギャンブル性が高く、万枚(1万枚のこと)は当たり前、多い日は5万枚、つまり1日で100万円勝ちもありました」「スロットはある程度のテクニックが必要だったんですね。だから若い人が多かったんだと思います」とも語っていた。

そんなSさんに聞いた「こいつは人間として終わってるな、と感じた人間の特徴」を以下ランキング形式でお伝えしよう。

・第3位:「台のガラスを叩く客」

「なかなか大当たりにならずイライラする気持ちはわかるんですが、台をドンドン叩くお客さんはどうかと思いましたね。今はわかりませんが、当時のパチンコ台はガラス張りだったんです。実際にガラスに亀裂が入ってしまい、逃げるように帰ったお客さんもいました。

ギンパラ(ギンギンパラダイス)というギャンブル性の高い人気台があったんですが、それは特にドンドン叩かれてましたね。ましてやそれが自分のおじいちゃん・おばあちゃんくらいの歳の人だと、切ない気持ちにもなりました」

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・第2位:「子連れの客」

「最近では子供を預けられるパチンコ店などもあるそうですが、当時はタバコの煙もモクモクだし、音もジャンジャンバリバリでした。そんな環境に子供を連れてくるお客さんは、やはりちょっと人間性を疑ってしまいますよね。

新装開店の時なんかは、オープン5時間くらい前から行列が出来るんですが、その中を子連れで並ぶ様子とかは……うん、それは流石に引きました。中には孫を連れてくるおじいちゃん・おばあちゃんもいましたよ」

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・第1位:「ゴト師」

「2年間で1度だけゴト師に入られたことがあるんです。私が勤めていた店には数台だけ “羽根モノ” があったんですね」

羽根モノ …… 決まった穴に入ったら必ず玉が出てくる遊戯台。シンプルな構造の昔ながらのパチンコ台。

「羽根モノはデジタルじゃないから、台を無理矢理なんとかすれば玉が出てきちゃうんですね。そのときは中国人ゴトグループ5人組で、台に棒を突っ込んでました。上司が追いかけたんですが、顔面パンチを食らってましたよ。確か1人しか捕まらなかったと思います。さすがに詐欺は人間として……終わってますよね」

──とのことであった。

「パチンコ店は決して楽ではありませんでしたが、若い従業員が多く、楽しく仕事できたことは良い思い出です」とも語っていたSさん。ゴト師などは幻の存在かと思っていたが、当時はまだ本当に実在したようだ。貴重な話を聞かせてくれたSさんに感謝申し上げたい。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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