以前にロケットニュース24では、あるホームレス男性のシンデレラストーリーを紹介した。困窮した状況にありながらも、善意を忘れなかった男性に起きた最高にハッピーな話だった。

しかし現実にそんなミラクルはめったに起きず、実際ホームレスに対する世間の風当たりはかなり冷たい。イギリスでは、「お湯をください」と頼んだホームレスをマクドナルドの店員が拒絶した、という一件が注目を浴びている。そして店側の対応を見ていた1人の男性が取った行動がヒーロー過ぎる! と話題だ。

・ホームレスの女性に店員が「NO」

イギリスのカーディフという都市に住む男性ペンゲリーさんは、ある日マクドナルドの列に並んでいた。そしてそこでショッキングな光景を目にすることに。ホームレスと見られる1人の女性が「お湯をください」とお願いしたところ、店員が「NO」を突きつけて拒絶したというのだ……。

きっとお店に入るだけでも、そのホームレスの女性にとっては勇気が要ったのではないだろうか? その上、「せめてお湯だけでも」という願いを拒絶された時の女性の気持ちを考えると……うーんなんとも切なくなってしまう。そんな中、ペンゲリーさんはある行動に出た!

・ホームレス女性のヒーロー!

そのホームレスの女性に「どうぞ好きな物を注文してください」と申し出たのだ!! 当然色々な物を注文するだろうというペンゲリーさんの予想に反して、女性が欲しいと言ったのは「チーズバーガー1個」だけだったそう。そこでペンゲリーさんは2人で持てるだけのありったけの食べ物を注文して女性に渡したという。

話はこれで終わらない。ペンゲリーさんはその後さらに、ポリーさんとその友人達を自宅へ招いて食事を振る舞ったそう。帰りには、彼らのリュックサックにぎっしり食べ物を詰めてあげるというお土産付きだ。「僕のした “小さな親切” にかかったのは、たったの20ポンド(約2600円)だ。その10倍もの給料を1日で稼ぐ人が沢山いるというのに」とペンゲリーさんは自身のFacebookで嘆いている。

困っている人がいたら、あなたは行動する派? 「この一件で人間として大きく変われた」と語るペンゲリーさん。自分より大変な立場にいる誰かに手を差し伸べることは、助けられた人を変える以上に、助けた本人を変えることもあるようだ。

参照元:Facebook @Jonathan PengellyWales OnlineMirror(英語)
執筆:こやぎ