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ご飯に具を乗せるだけというシンプルさにもかかわらず、人を虜にする奥深さも兼ね備えているのが丼(どんぶり)メシだ。ある者は最強を求めて丼を食べ歩き、ある者は日夜様々な具を試して最先端の丼を追求する。そう……世はまさに大・どんぶり・時代!

2016年10月12日、東京駅でそんな時代にふさわしいバトルの火ぶたが切って落とされた。68種類の丼メシがテッペンを争う狂乱の祭典……その名も「東京駅丼グランプリ」である! 魚から肉まで、和・洋・中と多種多様なバリエーションに富んだ丼が集まった本祭典。今回は、実際に食べて高コスパだったものを3つ厳選してご紹介しよう。

・「さんまの柳川丼(569円)」うどん酒房 杵屋

まず、全丼の中で断トツで一番安いのがこの「さんまの柳川丼」だ。1000円から2000円くらいの豪華丼が目立つ中で破格の569円! しかも、味も量もなかなかどうして侮れない。
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卵でとじられた油ののったさんまからは季節の味がするし、甘辛いタレの味が染みたゴボウもご飯が進む。ウメェェェエエエ! 改札から最も遠いグランアージュの端っこなのが玉に瑕だが、東京駅に寄った際のランチには非常にオススメな1品。
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・「秋野菜のガパオ炒め丼(950円)」マンゴリーツリーキッチン

「東京駅丼グランプリ」には、なんと駅弁屋も参加している。駅弁と言えば個性的なものも多い昨今だが、各店舗が色を出してきている中でも、値段と量と味のバランスが良かったのが、JR駅構内のグランスタにあるベトナム駅弁屋マンゴリーツリーキッチンの「秋野菜のガパオ炒め丼」だ。
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エスニック料理と言えば、独特の香味に好き嫌いが分かれるところはあると思うが、このガパオ炒め丼は椎茸から良い出汁が出てて、日本人の舌に合う味である。エスニック料理があまり好きではない私(中澤)だが、ここのガパオ丼は違った。新幹線などを使う際にはオススメである。
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・「季節の天丼(晩秋詩)1600円」けやき

「東京駅丼グランプリ」に参加している揚げ物丼系で最も惹きつけられたのが、キッチンストリートにある和風料理屋「けやき」の天丼。秋鮭、いくら、さんま、海老、舞茸などが惜しみなく咲き乱れる。この盛りスゲー……もはや “森” だ! 油断したらリスが顔を出しそうなレベルである
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さらに、大盛り無料、ご飯と味噌汁おかわりし放題と至れり尽くせりだ。リスには悪いが箸が止まらんッ! しかも、海鮮主体で上品な味の天ぷらは森並みの量を食べても気持ち悪くならず最後までおいしく食べきることができた。天丼マニアは1度食べてみてほしい。
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──以上、私がコスパが良いと思った丼を紹介させてもらったが、いかがだっただろうか? なにしろ68種類もあるので、ピンと来なかった人は、祭典の期間である11月20日までの間、自分のベスト・丼を探すのもいいかもしれない。いずれにせよ、この祭典はあなたの丼道を照らしてくれることだろう。探せ! マイ・ベスト・丼!!

参照元:東京駅丼グランプリ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼味的には笹八の「秋の味覚丼(1000円)」も良かったが……
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▼ちょっと量が少ないかな
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