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通り雨が過ぎ蝉しぐれ。垂れ下がる並木の柳の葉先が風に揺れる。その涼し気な様子とは裏腹に、立ち上る陽炎は残暑の厳しさを物語っていた。こういう日こそ、キュッと締まった冷やしそばが食べたくなる。

ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。本日訪れたのは大塚だ。路面電車が情緒を漂わせるこの町の路地裏に、高級店顔負けのそば屋があるのをご存知だろうか。しかも、値段は庶民価格! まさに下町のミシュランだ!!

・高級感のある外見

その店の名は『みとう庵』。和風料亭を思わせる木造の入り口には、こだわりのようなものさえ感じる。一見、高そうなイメージを抱く店構えだが、外に設置された券売機のメニューは、500円台が多く一番高くても880円だった。先月の売れ筋メニュー1位の「きざみ鴨汁せいろ(550円)」の食券を購入。
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・落ち着ける店内

横開きの扉を開くと、店内はカウンター8席ほどの広さ。木造の空間には、やわらかい光がぼんやり反射して温かさを感じる。隠れ家的だが、券売機など気軽さがあるところが良い。しかし、どれだけ安く良い雰囲気であっても、料理が微妙なら話にならない。私(中澤)は、ウマいそばが食べられれば雰囲気や外見はどうだって良いのだ。
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・値段設定を疑うレベルのそば

カウンターで親父さんに食券を渡すと、ざるに盛られたそばと陶器に入ったつけ汁が目の前に置かれた。特筆すべきはその量である。長いざるにあふれかえるそば・そば・そばの海。これマジで550円かよ!? ひと口食べてみたところ……
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超ウメェェェエエエ! スッキリしたのど越しの細麺に辛口のつけ汁の上品なハーモニー。噛むたび口の中にフワッとそばの風味が広がり、のどを通るたびに心地良い。これは川や! ざるから口が1本の清流になったように、自然にそばが流れ込んでくるぞ!! これマジで550円かよォォォオオオ!!!!
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さらに、濃いつけ汁は蕎麦湯にも合う。そばを完食した後の口さみしさを埋めるのにピッタリだった。そばを1杯食べただけなのに、フルコース並みの満足度。これマジで550円かよ……。
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1杯食べ終えるのに、3回も値段設定を疑ってしまった。蒸し暑い午後、飲み会の締め、2日酔いの朝、どんな状況でも食べたくなる味である。古き良き日本の風情が残る下町・大塚。影差す路地裏にひっそりこういう店があるのだから侮れない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 みとう庵
住所 東京都豊島区南大塚3−49−8
営業時間 平日11:00~15:00、17:00~20:00 / 土・祝日11:00~15:00
定休日 日曜日

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼下町の路地裏に……
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▼ひっそりと佇む『みとう庵』
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▼木造の高級感のある入り口にはこだわりを感じる
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▼しかし、券売機なので気軽さもある
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▼売れ筋1位の「きざみ鴨汁せいろ(550円)」に決めた
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▼この量マジで550円かよ!?
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▼この上品な味マジで550円かよォォォオオオ!
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▼この満足感マジで550円かよ……。
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