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日中の気温が40度を軽く超えるため、結婚式が22時頃からスタートする国といえばアフリカのジブチ共和国だ。この国では、昼間は暑いから休憩をして夕方から動き出すのが一般的らしい。なるほど、確かに涼しい時に動いた方が何事も効率的な気がする。

今回は、そんなジブチ共和国にある動物園を紹介しようと思うのだが、やはり開園は夕方からのようだ。ではでは、さっそくこの酷暑の中で活躍するアニマルたちの様子を紹介したい。とにかく、さすがアフリカ! という感じだったぞ。

・空港からタクシーで約20分

ジブチ国際空港から約10キロの距離に位置する動物園 “DECAN Refuge”。タクシーを利用すれば20分と聞いていたのだが、筆者の場合は、運転手が動物園の場所をちゃんと把握していなかったため、「ここだ」と言われて降車した場所には何も無かった。なぜ「ここだ」なんだ。
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タクシーが地平線の彼方へと消えて行く……。ただの荒野に置き去りにされ、「野性の動物に食べられて死ぬ」という絶望的な未来が見え始めた頃、奇跡的に1人のジブチ人を発見。彼曰く、ここから1時間ほど歩けば動物園に行けるとのこと……。マジかよ、暑いけど歩くしかなさそうだ。
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・アフリカの動物園に期待が高まる

旅の道中、野性のラクダや鹿が次から次へと登場し、動物を見飽きた頃にやっと動物園に到着。少し疲れてしまったが、ここはアフリカの動物園だ。きっと数分後にはワイルドなアニマルたちに囲まれて大興奮といった感じだろう。なんだかワクワクしてきたぞ。さあ、いざ園内へ!
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・とても穏やか

入場後、さっそく物見やぐらのような高台を見つけたので、まずは上から園内全体を見渡してみるが……動物は発見できず。キリンが首を伸ばして餌を食べていたり、ライオンが群れを成して歩いていたりする様子を見たかったのだが、高台から見えるのはアフリカの荒野だけだ。アフリカの荒野はもう飽きたぞ。
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気を取り直して、園内をグルグル歩いて動物を探していると、日陰で休んでいるチーターを遠くに発見。暑いから動けないのだろうか、猿もさっきから動いていない。ゾウガメはただそこでじっとしている……。もしかしたら、ここは恐ろしいほどマイルドな動物園なのかもしれない。
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・地獄かよ

その後も、とても穏やかな気持ちで歩いていると、木陰で休憩しているシマウマやダチョウの姿が。カメラを向けると、スタッフが木の棒でダチョウを突いて立たせてくれた。すごい、立ったダチョウは大きいですね~。さて、そろそろ帰ろうかなと思ったその時……! 明らかにキレているダチョウがこっちに向かってきたああああああッ!!
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……数年ぶりの全力疾走でなんとか無事にシマウマエリアから脱出できたものの、あの恐怖は「子供の頃に犬に追いかけられて泣いた」レベルを遥かに超えていた。さっきまでの穏やかな時間が嘘のようだ。ただ、ゾウガメは先程と変わらず同じ場所でじっとしていた……。
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・木の棒で突くと動物は怒る

──いかがだっただろうか。今回は、世界で最も暑い国と言われているジブチ共和国の動物園を紹介したが、環境によって、動物の性格や行動は色々なのかもしれない。ただ一つだけ言えることは、「休んでいる動物を木の棒で突いたらキレる」ということだ。皆さんも気をつけてほしい。

参考リンク:DECAN Refuge(フランス語)
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼タクシーが去っていく
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▼動物園までひたすら歩く
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▼動物園に到着
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▼動物園入口
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▼園内
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▼動物は発見できず
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▼ゾウガメ
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▼シマウマ
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▼ダチョウ
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▼休んでいるチーター
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▼猿
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▼たぶん牛
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▼追いかけてくるダチョウ
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