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夏といえば怪談話で、怪談話といえば稲川淳二。そして稲川淳二とくれば「心霊写真」が連想される。おそらくみなさんも、これまで数々の心霊写真を見てきたことだろう。これはガチでやばいだろ……っていう心霊写真もあれば、合成だろ!ってのも。

いずれにしても、私(羽鳥)は常々、疑問に思うことがある。一体なぜ心霊写真に登場する霊には “ド変態” がいないのか? よく見るのは、顔や手などがヌボ〜っと写っている心霊写真。だが、下半身まる出しの心霊写真は見たことがない。なぜだ!?

・この世は変態だらけ

冷静に考えてみて欲しい。この世には、日本だけでなく世界中に、たくさんの変態がいる。その中には、下半身をさらけ出すことに快感をおぼえる「露出狂」なども含まれる。男性だけではなく、女性の露出狂なども確実にいる。実はこの世は変態だらけ。

ところがどっこい、今まで世界中で数々の心霊写真が激写されてきたのに、そういった変態チックな心霊写真は出てこない。変態的なシチュエーションの中で撮影された心霊写真は存在するが、そこに出てきた霊は、いつもの「ヌボ〜っと出てくる系」の霊だ。

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テレビなどで見る “心霊写真を鑑定する先生たち” は、よく「この霊は、まだ現世に未練が……」「成仏できていなく……」「地縛霊で……」と説明する。だとすれば! 「この世に未練のある、成仏できていないド変態の霊」がいても不思議ではない。

なのに、出てこない。いろんな意味でヤバすぎるから公開できないのか。それとも霊界に変態は不在だということか? ……だとしたら変態は成仏できる! 地縛霊にもならない!! 変態でよかった! 変態バンザ〜イ、となってしまうが──それでいいのか!?

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・すべての要素が合致している

いつも心霊写真に出てくるのは、暗い顔をした霊ばかり。ゆえに心霊写真は「暗」となる。笑顔でピースするような “明るい霊” が出てこないのは理解できる。明と暗、心霊写真の世界とはマッチしないからである。おそらくきっと、霊も舞台を選ぶのだ。

一方、変態にも明と暗があるとは思うが、無言で局部だけ見せようとする露出狂は「暗」の変態に分類できる。まずここで、暗と暗、完全に一致。さらに、“さりげなく写り込む” のが心霊写真のルールならば、“さりげなく出す” のがド変態……そう!

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すべての要素が合致している。変態にとって、これほどまでに恵まれた舞台があっただろうか? しかも逮捕もされない。死んでいるんだから、やりたい放題。撮影した人は、予想外の “チン霊写真” にビックリ仰天。違う意味で「ギャー!」となる。

しかしながら、心霊写真としての “目的” は見事に完遂している。まず、現世の人間をビビらせることに成功している。さらに、“被写体に対する霊界からの警告メッセージ” 的な役割も果たせている。なのに……なぜ出てこないのだ霊界の変態たちは!
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・霊界には「顔出し必須ルール」でもあるのか

たとえば「肩に手が写り込んでいるので、肩あたりの怪我や病気に注意」的なメッセージが目的だったとしても、別に「手」である必要はない。霊界に「手 or 顔出し必須」のルールがあるなら仕方ないが、もしも自由ならば尻を出して警告しても良いはずだ。

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私は別に露出狂ではないが、もしも死んで霊になったら、ガンガン写り込んでやろうと決めている。それも絶対に顔や手は出さず、“さりげなく下半身だけをフレームイン” してやろうと思っている。こんな人間、たくさんいる。ならば霊だっているはずだ。

にもかかわらず、心霊写真に出てくる霊たちが “常識的な部位しか出さない” のは、どう考えても不自然。あれは一体なんなのか。なぜ尻や下半身を出さないのか。何か深い理由でもあるのだろうか。もしも知っている人がいたら、どうか私に教えてほしい。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.