アニコム障害保険株式会社の調査によると、犬の脱走は8〜9月に増えるという。その理由は花火。花火の音に驚いてしまって、多くのワンコが逃げ出してしまうのだ。たしかに人間にはキレイな花火でも、犬にとっては正体不明の爆音。怖がってしまうのも、無理はないだろう。

大切な家族が迷子になっては大変。そこで今回は、ワンコが花火の音を聞いても落ち着いていられる方法をお伝えしたい。ワンコの体を布で包んでやると良いらしいぞ!

・犬を落ち着かせる対処法

この方法を伝えたのは、海外メディア『The Dodo』。2015年冬にフィリピンの動物部愛護団体『Philippine Animal Welfare Society』関係者 Gelo of PAWS さんがツイートして、注目が集まったものだ。やり方は Twitter に投稿されたイラストを見れば一目瞭然だが、簡単に説明しておきたい。

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【ワンコが花火の音を聞いても落ち着いていられる方法】
その1:細長い布の真ん中を、犬の胸にあてる。
その2:背中側で布の両端を交差させる。
その3:お腹側で布の両端を再び交差させる。
その4:布の両端を背中側に持ってきて、尻尾辺りで結ぶ。

──以上である!!

・犬の体を適度な圧力で包むことで、犬を安心させる

『The Dodo』によると、こうやって犬の体を適度な圧力で包み込むことで、犬は精神的に安定し、パニックになって逃げ出す危険が減るのだとか。ツイートをした Gelo of PAWS さんも「実際に試してみたけれど、効果があった」と述べている。ちなみに布でなくても、Tシャツや専用のボディスーツなども同様の効果がある模様。

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・「飼い犬を花火大会に連れて行かない」などの対処法も

もちろんこの方法をとったからといって、犬が花火の音を完全に怖がらなくなる訳ではないだろう。

動物愛護団体 PETA や RSPCA などは、他にも「窓を閉める」「花火が始まるときに、犬をプレイエリアに連れて行きオモチャで遊んでやる」「飼い犬を花火大会に連れて行かない」「花火があがっているとき、犬を外に出しっぱなしにしない」などの対処法も呼びかけている。また他の動物も花火を怖がるので、注意が必要だ。

これから日本各地で、たくさんの花火大会が行われる。人間にとっては美しく幻想的な花火でも、他の動物にとっては違う。飼い主は、ペットがどう感じているか考え、怖がらないように十分配慮してあげよう。

参照元:The DodoRSPCAPETA(英語)、Twitter @GeloOfPAWSYouTubeアニコム障害保険株式会社
執筆:小千谷サチ

▼こちらが、犬を落ち着かせる方法

▼こちらは Tシャツを使った「ボディラップ」