各国を席巻中の『ポケモンGO』! 日本でも配信され、世界的ブームにやっと波乗りピカチュウだ!! だが、よく見渡すとこの旋風を切なく指をくわえて見るしかない国がある。そのひとつが中国だ。

現地では、お金をつんで外国ユーザーからアカウントを購入するか、VPN で何とかするか、もしくはパチモンに甘んじるしかない絶望が続いている。そんななか、中国で新手の “パチモンGO” が発見されたというのだが、これは……!! なんという脱力クオリティ。しかし、なんだか楽しそうと話題になっているのだ!

・中国版ポケGO? 『山海経GO』!!

その新種の “パチモンGO” の名は『山海経(せんがいきょう)GO』!! 中国最古の地理誌『山海経』をベースにした位置情報ARゲームであるそう。

『山海経』には地理のほか、中国各地の “神” と “妖怪” も記載されている。その神や妖怪をポケモン同様にゲットしちゃうのが『山海経GO』だというのだ! いろいろすっとばしてザックリ言うと、ポケモンが中国妖怪にすり替わったゲームらしい。

・あまりのクオリティに許したくなった

そんな『山海経GO』について、「リリース前のテストに参加したよ!」的な報告があがっていたので紹介したい。そのスクリーンショットと見られる画像を見てみると……何じゃコリャーッ!?

そこにはARモードで妖怪と対峙している様子が写し出されている。画面は明らかにポケモンGOなのだが、妖怪だけはどう見ても手書きの何か。それもヘタウマ系とかキモカワ系の何かだ! 

それをモンスターボールではなく『西遊記』の孫悟空が頭につけている輪っか「緊箍児(きんこじ)」で捕まえるらしい。だったら、プレイヤーは観世音菩薩か三蔵法師か? 味わいがあると言えばあるが、雑と言えば雑。あまりの脱力クオリティに、許したくなっちゃうレベルである。

・濃厚なクソコラ疑惑

この画像には「クッソ笑った!!」「ポケモンGO最強のライバルだ(笑)」「さすが中国(笑)」「不気味だけど……妙な魅力がある」というコメントが寄せられている。たしかに『山海経GO』には、見る者を釘づけにする中毒性があると言えるだろう。

こうなったら実際にプレイしたいところ。ただ、中国版Twitter・Weiboには「こっそりと配布されている」という投稿もあるが、台湾メディア『AppleDaily』は、ネタ疑惑もあると報じている。このプレイ報告自体が創作、画像には濃厚なクソコラ臭が漂っているというのだ。

・ちょっとやってみたい

たしかに探してみたところ AppStore、GooglePlay 、またWeiboでもダウンロード先へのリンクなどは見当たらなかった。今後、リリース予定があるかどうかは不明だが、ネタだとしたら、軽い自虐とも言えるかもしれない。

とはいえ、ポケモンに対抗して『山海経』を引っ張ってくるなんて、まさかのセンスだ! なぜか目が離せない『山海経GO』。リリースされたらやってみたいと思うのは私だけだろうか?

参照元:Twitter @iphoneappsking 、微信、AppleDaily台湾(中国語)
執筆:沢井メグ

▼笑った……!

▼『山海経』の挿絵を見てみるとそのまんま! こちらは「女媧(じょか)」。女神さまです
Shanhaijing_illustration_of_NüwaPhoto:Wikimedia Commons
▼「形天(けいてん)」もいた。首を切られたあと、両乳首を目に変え、なおも闘志を見せたという猛者(もさ)。むしろキミをゲットしたい

▼挿絵バージョン。いい味わいだ……!
Xintian_shjPhoto:Wikimedia Commons なお、さらなる画像はコチラのURL(中国サイト)で確認できるぞ