ichimeter

イチロー選手の安打数を数えてきた手作りボード「イチメーター」。その存在はテレビで特集が組まれたこともあり、日本でも広く知られるようになった。作成者はご存知の通り、エイミー・フランツさんという女性だ。

2004年からイチロー選手の背中を押し続け、他チームへ移籍後も変わらずに「イチメーター」を持って各地を飛び回ってきた彼女。しかし「メジャー通算3000本安打」を目前にして、ひとつの問題が浮上していた。それは資金である。

・負担の大きい旅費

現在、イチロー選手が所属しているのはマイアミを本拠地とするマーリンズ。そしてエイミーさんが住んでいるのはシアトルだ。その位置は真逆ともいえ、アメリカを縦断するほど離れている。それでも家族の協力もあり、エイミーさんは遠征費用を自分で捻出し、日米通算4000本の節目にも立ち会ってきた。

しかし、今のイチロー選手はレギュラーが約束されていない状況のため、いつどこで記録を達成するかわからない。それすなわち、追いかけ続けようものなら莫大な費用がかかることになってしまうことに繋がる。さすがに出場が不透明なまま毎試合観戦するのは、誰が考えても負担が大きすぎるだろう。

・資金を募るエイミーさん

そこでエイミーさんが、インターネット経由で資金を募る「クラウドファンディング」を使用したところ、スゴいことになったのが今回の話だ。彼女は3000本にちなんで3000ドル(約31万円)のサポートを希望していたのだが……

・日本からも資金が集まる

7月9日の呼びかけからわずか数日で3000ドルが集まり、今(20日現在)では約8000ドル(約85万円)が集まっている状況に! さらに現在進行形でそのサポート金額は増え続けているではないか。サイトには使用する金額の詳細も記されており、彼女も自腹を切る覚悟はできていたものの、希望を遥かに上回る額が集まっているのだ。

なお、サポートしている人の中には日本人も多く、次のような声が見られたので一部をご紹介したい。

「あなたこそ歴史的瞬間に立ち会うべき」
「いつもイチロー選手のサポートありがとうございます」
「あなたが立ち会うことでイチロー選手もきっと喜ぶことでしょう」
「あなたこそ世界一のイチローファンです」
「スタジアムに行けない日本の人たちの分もあなたに託します」

などなど。彼女のイチロー選手に対する思いが、野球というスポーツを通じて日本まで伝わっていることがよくわかる。現在、すでに3000本安打に立ち会う旅に出ているエイミーさん。彼女の前で歴史的快挙の瞬間が訪れることを願いたい。

参照元:gofundme
執筆:原田たかし