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1つの作品をもとに小説、マンガ、ゲームなど異種のメディアで作品の展開をしていくメディアミックス。最近のアニメ業界では、やらない作品がほとんどないほど当たり前の手法だが、日本のアニメにおけるこの戦略の見本となったのが、日常系SF『天地無用!』である。

私(中澤)は小学校高学年の時に、関西で夏休みの夕方に放送されていたアニメ枠で『天地無用! 魎皇鬼』の1話を見てアニメにハマった。そんなこのシリーズの最新作が12年ぶりにリリースされるという。もちろん、ストーリーは前作『天地無用! 魎皇鬼』3期の直後から……ってもう話忘れたわ!!

・偉大なる天地無用シリーズ

膨大な関連作品がリリースされているこの作品。一昨年の2014年、地上波アニメ『天地無用!』20周年を記念して短編アニメ『愛・天地無用!』が放送されたのは記憶に新しい。

『天地無用! 魎皇鬼』とは、シリーズの始まりとなったOVA(オリジナルビデオアニメ)である。第1期の1巻が発売されたのが1992年。今回のリリースで25年も続いていることになる。原作なしのOVAとしては異例のヒットと言えるだろう。

・現代版『うる星やつら』

主人公の天地が、山で鬼である魎呼(りょうこ)の封印を解いてしまうことから始まるこのアニメ。超簡単に説明すると、現代版『うる星やつら』だ。宇宙人や鬼など色んな種族の個性豊かなかわいい女の子たちが、地球人の少年・天地を中心にドタバタ劇を演じる。『うる星やつら』と違うのは、天地以外の主要キャラがほとんど女の子であるということ。
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・3期の最後忘れたわ……

そもそも、ドタバタ劇がひたすら繰り返され、シュールな展開が多かったこの作品。12年たった今、3期の最後を鮮明に覚えている人がいたら拍手を贈りたい。ただ、覚えていなくてもまったく問題はないぞ。

というのも、ストーリーなんてつながらなくても見られるのがこの作品の強みなのだ。ドタバタの中でコロコロ変わる女の子たちの表情……それだけで誰でも青春の日々を思い出すことができる。

・制作会社も同じ

なお、今回もアニメーションは3期までを作っている制作会社AIC。OVAの1巻は2016年11月30日に発売予定となっており、2017年2月22日に2巻、5月31日に3巻、8月30日に4巻と続く。すでに公開された1話のストーリーは下記の通りだ。

・1話のストーリー

信幸のプロポーズを受けた玲亜。
ふたりの結婚式の準備にバタバタするも平穏な日常を過ごす柾木家の面々。
結婚式の数日前、 宇宙より征木家ゆかりの人達が続々と地球へ集結し、
そこで初めて天地は伯母である水穂(みなほ)と対面をするのだった……。

またあのドタバタが帰ってくる! っていうか、また魎呼に会えるだけでうれしい!! 天地無用に影響されて山が好きだった系男子は、今からその時を楽しみにしよう!

参照元:PRTIMES、Twitter @tenchi4th『天地無用! 魎皇鬼』公式サイト
執筆:中澤星児

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