タトゥーは完全に消すことができないだけに、デザインや場所選びには慎重にならざるを得ない。それでも、現在付き合っている恋人の名前を入れたり、ちゃんと意味を理解しないまま漢字を彫ってしまい、後で大後悔してしまう人もいる。

そして、 ‟あるモノ” をタトゥーとして体に刻んでいく男性が、変わっていると話題になっているので紹介したい。パっと見は、特に珍しいデザインでもないのだが、よ~く見ると、「こんなの彫って後悔しないの!?」といったタトゥーなのである!

・セレブが削除したツイートを体に刻むアーティスト


ノルウェー出身のアーティスト、キャスパー・ノーランドさんは、自分の体をキャンバスに、「Tweettoo:ツイートトゥー」と名付けたプロジェクトを開始した。「Tweettoo」とは、‟Tweet:ツイート” と ‟Tattoo:タトゥー” をかけ合わせた造語である。

彼は、セレブがマズい内容をツイートしてしまい、後で炎上しそうになって急きょ削除されたツイートを、体に刻んでいくアート・プロジェクトに取り掛かったのだ!

・ドナルド・トランプ氏が削除した暴言までタトゥーに!


例えば、米大統領選で、事実上共和党候補となったドナルド・トランプ氏が、民主党候補のヒラリー・クリントン氏について放った暴言。「ヒラリー・クリントンがダンナを満足させられないなら、どうやって、彼女がアメリカを満足させられると思うのか?」との言葉をタトゥーにしているのだ!

トランプ氏は、ヒラリー氏の夫で元大統領のビル・クリントン氏が、ホワイトハウスの実習生モニカ・ルインスキーと ‟イケないコト” をしたことをネタにしたのだ。だが、このツイートは、後にアカウントから削除されている。

・デジタル世界の危険性を表現したい!

キャスパーさんは、パワフルで危険にもなり得る、「セレブとSNS」の組み合わせを探求したかったのだという。

誰だって深く考えずに、つい、人を不快にさせてしまう言葉を発してしまうことがある。現代では、何百万人ものフォロワーを持つセレブがSNSで発信した言葉は、本人がアカウントから削除しても、まるでタトゥーのように永遠にネット上に残ってしまう。

そんな、デジタル世界の危険性を表現したいという彼は、ほかにも、スヌープ・ドッグやカニエ・ウェスト、リアーナなどのツイートを、すでにタトゥーとして体に刻んだそうだ。

自分の体をキャンバスに、一生やり直しがきかない作品を彫ってしまうとは、アーティストとしてかなり体を張ったプロジェクトである。キャスパーさんが、後になって後悔しないことを願いたい。

参照元:Instagram @tweettooMETRO(英語)
執筆:Nekolas

▼こちらはカニエ・ウェストが削除したツイートのタトゥー