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任天堂が30種類のファミコンゲームが内蔵された「Nintendo Classic Mini」を2016年11月11日に発売すると発表、レトロゲームファンのみならず幅広い層で話題となっている。

そんな「Nintendo Classic Mini」、中国のゲーマーたちはどのような反応を示したのだろうか。ゲーマーが集う掲示板をチェックしてみたところ、そこにはハンパないファミコン愛あふれる意見で溢れかえっていた……ので紹介したい!

・中国のゲーム情報サイトでも話題

中国の大手ゲーム情報サイト「電玩巴士」では「Nintendo Classic Mini」をWiiUカテゴリで紹介している。「Nintendo Classic Mini」は「任天堂将推出迷你経典FC主機」や「任天堂推迷你版紅白主機」などと表されていた。

中国ではファミコンのことを「FC」や「紅白機」、「8位機」などと表す。中国圏でファミコンを探したいときは「任天堂紅白機」と書いた紙を見せて聞き込みをすればそのうち売っているところに辿り着く。筆者もそうやって探してきた

・気になる中国人ゲーマーの反響

大手掲示板での「Nintendo Classic Mini」発売に対する中国人ゲーマーの反響はこんな感じだ。

「買う買う買う!」
「内蔵ゲームなのか、カセット挿せるの?」
「カセット挿せないんだったらエミュレーターで遊んだら?」
「俺は買うぜ! 任天堂に感謝」
「30個のゲームが入ってるのはイケてるね、でも悪魔城ドラキュラ3がないのは惜しいねー。」
「ハックしてmicroSDカードが使えたらマジ神! でもそれじゃただのエミュレーターだね」
「なんかパチモノに見えるんだけど」
「すばらしい。taobaoで60元ぐらいの互換機と比べると品質がかなりいい」
「ハックしてROMが書き込めればなぁ」
「もし任天堂がApp storeみたいな感じでファミコンゲームを売れば超儲かるよね」
「ファミコンゲームが遊べる携帯ゲーム機には99999in1ってのがあるぜ」
「携帯電話のエミュレーターだったらタダじゃん」
「プレイヤーが30個のゲームをカスタマイズできるようにするべき」

やはり欲しい人は多いようだが、中国らしく改造やハック、無料で遊べるエミュレーターの話が多く見られた。中国で販売されているin1ソフトと呼ばれているものにはゲームが何百と入っているものもあり、遊ぶだけならそれを買ったほうが安い。

概ね好意的なコメントが多い中、こんなものも。

「もう一回言うけど、NESはファミコンじゃないから。中国国内でどのくらいの人間がNESのソフトを持ってるのよ」

そう、これは厳密に言えばファミコンではない。NES(Nintendo Entertainment System)というゲーム機だ。海外版のファミコン本体と言えばわかりやすいのだろうが、カセットの形状など違う点がいくつかある。それを踏まえた上で次のコメントを見て欲しい。

「日本版はないの? 日本版のミニファミコンだったら欲しいのに。NESに対しては何の感情もないわ」

中国でファミコンといえば紅白機。中国のメーカーが勝手に出した海賊版の本体だが、日本人がファミコンと聞いてイメージするカラーと同じだ。灰色のNESに対する思い入れがないという意見ももっともだ。赤と白の2色で彩られたファミコン本体に対する愛が感じられる。

ただ、内蔵されているゲームは日本で販売されていたものも多い。スーパーマリオにファイナルファンタジー、グラディウスにロックマン。悪魔城ドラキュラに魔界村。ゲームメーカーの垣根を越えた夢のような任天堂の純正ハード。懐かしいゲームで遊びたい人にはオススメのゲーム機だ。

参照元:電玩巴士TGFC(中国語)、Nintendo Classic Mini
Report:麟閣
Photo:RocketNews24.

▼中国の紅白機

▼左がファミコンカセット、右がNESのカセット

▼中国には何百本もゲームが入ったソフトが売られている