カナダを代表するバンドで、全世界で5000万枚以上のアルバムを売り上げているニッケルバック。モンスターバンドも言えるほどの人気を誇っている彼らだが、音楽通に「ニッケルバックの大ファン」だと言うと、なぜか冷たい反応が返って来ることが多いのも事実……。

大ヒットを飛ばし続けているのに、なぜ一般的に彼らが過小評価されているのか、その理由を研究者が分析しているので紹介したいと思う。

・ニッケルバックの音楽は‟本物” ではない!?


ニッケルバックのヴォーカルを務めるチャド・クルーガーは、日本でも人気が高いシンガー、アヴリル・ラヴィーンの元夫としても知られている。といっても、ニッケルバックの評価が低いのは、そこが問題な訳ではない。

東フィンランド大学の博士課程に在籍し、社会学と音楽民俗学を研究するサリ・アントネンさんが、2000年から2014年の間に、フィンランドの音楽メディアで出版された音楽批評を分析した。その結果、多くの音楽批評家が、ニッケルバックの音楽は ‟本物” ではないと称しているのである。

・音楽に対するアプローチが計算し尽されている!

‟本物” ではないとは、「アーティストとして、音楽に対するアプローチが計算し尽されている」との意味だという。彼らの曲は、誰もが愛してやまない伝説的バンド、ニルヴァーナを彷彿させることが多々あり、その類似性を指摘されたこともある。

だが、「そこに、ニッケルバックのオリジナリティが味付けされている訳ではない」とも評されている。グランジやメタルの要素もあるが音がキャッチーで、あらゆるジャンルの ‟イイとこ取り” なところも、評価がイマイチな理由のようだ。ミュージシャンとして、内側からほとばしる熱い何かが欠けている、ということなのかもしれない。

・ニッケルバックはアイドルと大差ない!?

また、彼らは自分達が「メインストリームのバンドではない」ことを証明しようと、必死になっているようだと評する批評家もいる。

そして、ニッケルバックのファンには10代の女子が多いことも指摘され、彼らのセンチメンタルな歌詞は深みがなく、「テイラー・スウィフトやワン・ダイレクションなどと大差ない」とも述べられている。

サリさんの分析は、フィンランドの音楽メディアで出版されたレビューだけが基になっているので、他の国の音楽批評家の意見は異なる可能性もある。

だが、批評家は ‟批評” することが仕事なので、ネガティブなレビューがあっても当然だ。筆者は、ニッケルバックのファンならばそれは個人の好みだし、自分が好きな音楽を聞けば良いのではと思う。

参照元:Facebook @Nickelbackingentamental_floss(英語)
執筆:Nekolas

▼ニッケルバックの「Photograph」のプロモビデオ

▼チャドの元妻アヴリル・ラヴィーンの「Sk8er Boi」のプロモビデオ

▼ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」のプロモビデオ