DSC02039

この世には、星の数ほどのラーメン店がある。読者の皆さんも、お気に入りラーメンのひとつやふたつあるだろう。さて、今回紹介するのは「まりお流らーめん」の “オリンポス” (税抜2500円)。こちらは、従来のラーメン感が270度ほど変わってしまうだろう危険な一品だ。

どのようなものか、一言で説明するならば一般的な豚骨ラーメンを10倍濃くしたラーメン。以前ご紹介した日本一濃いラーメンに勝るとも劣らないモノなのだ。冗談抜きで、濃すぎて次の日お腹が壊れるレベル。気になる詳細は以下の通りだ! 

・ドロドロで飲み込めないスープ

奈良県における、こってり系ラーメン店の代名詞とも言えるのが “まりお流” 。怖いもの見たさか、毎日行列が絶えない人気店だ。同店では、メニュー表に商品名と共に “濃度” を記すのがお決まり。よくある豚骨ラーメンを、こちらの店の濃度表に当てはめると、その数値は3~5なのだとか。

これまでチーズがたっぷりかかった濃度25の「チョモランマ(税抜2400円)」が店内史上濃いラーメンと言われていたが、新発売のオリンポスはさらにその上を行く。その濃度は30にまで達した “キングオブこってりラーメン” だ! とにかく油たっぷりでドロドロ。スープが喉にこびりつき、飲み込めないのが特徴だぞ。

DSC01989

・まりお歴7年の男も苦悩の表情

いやはや、この油は致死量やで。人間が食べたらアカンやつや。ひとりで完食するには大変心もとなかった記者は、まりおを愛してやまない、まりお歴7年の友人(30代男性・嫁募集中)を連れていくことにした。発売日を今か今かと待っていたと言う彼は、オリンポスを前に恍惚(こうこつ)の表情を浮かべた。

だがしかし、その表情がゆがむのに時間はかからなかった。温かいからこそ、まだ液状を保っているが、冷めたら確実に固形と化すであろうスープ。口に含んだ瞬間に「飲み込みたくない」と思わせるスープは、まりお好きの彼にでさえ「胸から警報が聞こえた」と言わしめた。そんな破壊力を持っていたことをお知らせしたい。

DSC02051

・ラードは飲み物

正直なところ、記者は飲み込んだ瞬間に一切の思考が停止してしまった。味わう余裕はなかったというか、油が喉を通る感触しか覚えていない。ちなみに、まりお好きの彼に感想を求めたところ「難易度はチョモランマの方が上」という意外な答えが返って来た。

なんでも、チョモランマの特徴でもあるチーズが入っていない分、オリンポスの方が少し食べやすいとのこと。ネットリと食道に絡みつく油の嫌気さえ通り越せば、割とイケるとのことだった。食べるときのコツは卵を取っておくこと。究極にしんどくなった時に、箸休めとして卵を食べるとベストだそうだ。

DSC02066

もっちりとした太麺とチャーシューなどのトッピング、どれもかなり手が込んでいることは実感できた。ただ、記者としては「美味しいな、また食べたいな……だなんて思えるかコノヤロオォォ」というのが本音。同店に通い詰めると「ラードは飲み物」という極致に達するそうだ。気になったアナタは、実際にその舌で確かめてみるといい。新たな扉が開けるかもしれないぞ。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 まりお流ラーメン
住所 奈良県奈良市尼辻町433−3
時間 18:00〜(L/O25:30)
定休日 水曜日

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼二度とごめんだぜ!

DSC02044

▼運ばれてきた時から、スープに膜がはっている

DSC02023

▼ドロドロドロドロ……とにかくドロドロ

DSC02059

▼食べるときのコツは、卵を食べる瞬間を見極めること

DSC02092

▼モーゼの奇跡のごとき、オリンポスのスープ

DSC02106

▼まりお歴7年の男は見事オリンポスを完食

DSC02117

▼ちなみに左がオリンポス、右がチョモランマ

DSC02033

▼チョモランマのスープもれんげが立つ! 

DSC02049

▼一般的な豚骨ラーメンに近い、濃度3の “開聞(かいもん)岳”

DSC02068

▼行列が絶えない人気店

DSC01988

▼店の前に設置された自販機 黒烏龍茶はマスト

DSC01998

▼店内に貼ってあるポスターの文句が怖い

S__2654256

▼食後のアイスの美味しいこと美味しいこと

DSC02122

▼新たな扉が開けちゃうかも! いい経験させていただきました