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Appleという会社を、この世でもはや知らない人はいないだろう。iPhoneやiPod、Macなど。Apple製品は、機能はもちろんスタイリッシュなデザインで人々を魅了してやまない。新しいiPhoneが発売されようものなら、尋常じゃないやる気を見せる人々も相当数存在する。

そんなAppleのことだ。働いている社員たちも、きっとハンパなくカッコいいんだろうな~。世界中でトップクラスのキレッキレ頭脳を持った人たちが、活き活き、キラキラ働いている様子しか想像できないっ! ……でもそのイメージって本当に本当なの? 気になる実態を、海外のQ&Aサイト『Quora』でApple社の社員たちが吐露(とろ)しているので紹介したい。カッコよく見えても、現実はそんなに甘くない!?

・「Appleで働くということとは?」

複数のApple社員たちが明かした社内の実態を、さっそく紹介していこう。

・意外に地味な仕事
脳がひらめくままに、いつも新しい製品の構想を練っているApple社員を想像しているとしたら、それは間違いだ。私たちはほとんどの時間をデスクの前に座って、コードを書いたり、難解なエクセルの数式を解いたりして過ごしている。

・徹底した秘密主義
Appleは社員間でさえ機密事項が多い。それぞれのセクションでの仕事内容は、そのセクションの人間しか知らない。トップのエンジニアでさえ、その製品の “最終形” がどうなるのか、分かっていないことさえある。

・何よりも優先すべきは “Apple”
社内で何か問題が発生すると、私生活なんて二の次になる。問題解決のためにオフィスで夜を明かすこともしばしば。「子供を迎えに行かなくちゃ」とか「家に電話だけさせてください」なんて、到底言いだせる雰囲気じゃない。黙って従うしか選択肢はないのだ。

・怠け者は一人もいない
Appleで “怠け者” は見たことがない。みんな本当に働き者。

・かなりキツイ労働条件
週に60時間労働なんて当たり前。週末労働や、深夜残業が多く、精神的にも肉体的にもキツイ職場。

・権限に乏しい
Appleでは権限の全てが “上役” にある。彼らの下した決定について、社員は “サポート” するだけだ。“世界を変えるような製品” の詳細はいつも最初から全て決められている。いち社員のアイディアが採用されたことは、ここ最近ではない。

・Apple信者が存在
Appleの社員の中には、「子供の時に初めてMacを手にした時からAppleで働きたい」という類の熱い思いを持った社員たちが存在する。彼らは自分たちの幸せよりも、“会社のミッションのため” にAppleで働き続けている。決して楽な職場ではないというのに……。

・容姿が整った人が多い
Appleには、健康的で容姿が整った人が大勢いる。しかもほぼ全社員が運動選手のようにたくましい体つきで、トライアスロンや自転車レース、マラソンなどに出たりしている。

・年齢層が高い
社員の年齢層が高く、30代後半~40代の社員が特に多い。彼らはハンパじゃなく頭が良いのに加えて、社会経験も豊富で有能。

・チームの絆が固い
困っているチームメイトを助けない人を見たことがない。裏を返せば、みんな “明日は我が身” ということが分かっているから。週末だろうと深夜だろうと、何か問題が起きればチームで助け合って解決する。

・服装がカジュアル
シリコンバレーにある他のテクノロジー企業と同じように、Appleの社員はとてもカジュアルな服装で働いている。グッチのバッグやヴェルサーチのスーツなんかを身につけている人はいない。

・お金持ち
服装がカジュアルだけれど、外ではやっぱりテスラ(高級外車)やサーヴェロ(高級自転車)に乗っているのを見たり、所有する馬の話をしていたりする。

・みんながお金持ちなワケではない
Apple社員の全員がリッチというワケではない。それは、サンフランシスコやシリコンバレーの家賃が高すぎることに起因している。Appleの社員だからといって、散財できる人はそう多くないのが現実。

・カフェテリア(食堂)のご飯が美味しい
レストランと同レベルの美味しい食事が、カフェテリアで提供されている。もちろんそれらは無料(タダ)ではない。大体メインが~8ドルほどするが、その値段に文句を言っている社員を見たことがない。

──社員さんたちの暴露、赤裸々過ぎてちょっと恐い……。もちろんこのQ&Aサイトで回答した人は、ごく一部のApple社員たちである。もっと沢山の人に意見を聞いてみたら、また違った角度から見えてくる実情もあるのだろう。

それにしても、世間の輝かしいAppleのイメージからはかけ離れた、ネガティブなコメントが多いのも事実。超一流企業の「光と陰」と言ったところか。常に第一線で世界を魅了する製品を生み出す会社で働くには、やはり相当の忍耐が必要で、またそれなりの犠牲も付き物なのかもしれない。

参照元:Quora(英語)
執筆:こやぎ
Photo:Rocketnews 24.