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私(佐藤)はカレーライスが大好きだ。その気になれば、毎日カレーでも苦ではない。そんな私がかねてから気になっていたことがある。それは、全国に存在するご当地カレーのなかで、一番美味しいのはどれか? ということ。

それを確かめるために、2016年6月25日に東京・高円寺「パンディット」でイベントを開催した。その名も、「第1回取り寄せカレー頂上決戦 大試食会」である! 北は北海道から南は沖縄まで、厳選した8種類のカレーを取り寄せて食べ比べてみた。今回食べ比べたカレーは以下の8つだ!!

・今回取り寄せたカレー8種類

『ボンカレー (沖縄限定)』
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『しいたけ侍カレー』
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『鈴木家のチチローカレー』
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『宮城三陸牡蠣カレー』
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『日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー』
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『オホーツク流氷カレー』
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『炭火焼肉たむらのお肉を使ったカレー (辛口)』
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『宮崎チキン南蛮カレー』
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・世界初のレトルト食品『ボンカレー』

イベントでは最初にご飯を提供。ひとつずつ参戦カレーの紹介を行うと共に、ルウを紙コップに少量ずつ取り分けて提供した。1番最初に紹介したのは、ボンカレーの沖縄版である。なぜ、あまり珍しくもないボンカレーを最初に提供したのかというと、沖縄版は1969年の発売当時の味を忠実に再現しているからだ。

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実はボンカレーは、世界初の市販レトルト食品と言われている。ということは、世界初のレトルトカレーということだろう。これを基準にして、他のカレーの美味しさを比べたら、わかり易いと考えたのだ。

・親しみある味に高評価

実際に食べ比べをしてみたところ、イベントが進むにつれて意外な発見の連続だった。まず、基準の味となるボンカレーについて。他の個性的な商品と比べるとインパクトに欠けるのかと思ったら、馴染みの味を評価する声が多かった。長年愛されるのは、やはり飽きの来ない味を追求しているからなのかもしれない。

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・『しいたけ侍カレー』と『宮城三陸牡蠣カレー』

特徴的な商品としては、今回ゲスト出演してくれた、カレーライター・はぴいさんが選出した、『しいたけ侍カレー』と『宮城三陸牡蠣カレー』だろう。しいたけ侍カレーは、全国でも有数の生しいたけ生産地、徳島県のブランド「しいたけ侍」を使用した一品。カレーにしいたけ? と思われるかもしれないが、しいたけ出汁の効いた深い味わいに思わず「おお!」と唸ってしまう味だった。

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そして宮城三陸牡蠣カレーは、三陸産牡蠣を焼き、カレーにその風味と旨味を閉じ込めている。この2品は、地元の特産の魅力を最大限に生かしており、カレーの美味しさを1段も2段も引き上げることに成功している。

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・『鈴木家のチチローカレー』と『炭火焼肉たむらのお肉の入ったカレー』

著名人に関連した商品も2品用意した。ひとつは、先日日米通算最多安打記録を樹立した、イチロー選手のご実家鈴木家の味を再現したという『鈴木家のチチローカレー』。鈴木家はそのコンセプトに忠実な家庭的な味。

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もうひとつは、芸人たむらけんじさんの『炭火焼肉たむらのお肉の入ったカレー』だ。焼肉屋のカレーということもあって、肉の量がかなり多い。コンビニ売りの一般的なビーフカレーなどとは、比べものにならないほどお肉がたくさん。1個540円という価格を考えると、コスパが高いと言えるだろう。

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・『オホーツク流氷カレー』と『日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー』

あとは若干イロモノ的に、『オホーツク流氷カレー』と『日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレー』を用意した。流氷カレーは過去の記事でも紹介したのだが、青いカレーだ。流氷漂うオホーツクの海を、無謀(?)にもカレーで再現した前衛的な一品。味は意外にも甘目のインドカレーである。当たり前だけど食える。

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日本一辛い黄金一味仕込みのビーフカレーは、“日本一” というのがどれくらい辛いのか、確かめてみたかったので取り寄せた。実際に食べると、たしかに辛い! しかしその辛さはくどくなく、スッと消えるような感じ。耐えられない辛さではなく、ご飯と一緒に食べると、かなり辛さが和らいだ。

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・もっともポイントの高かった『宮崎チキン南蛮カレー』

全8種類を食べ比べ、来場者と出演者で投票を行った結果、もっともポイントが高かったのは、『宮崎チキン南蛮カレー』だった。

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この商品はレトルトではなく、冷蔵商品だった。ルウとは別にチキン南蛮とタルタルソース。そして甘酢ソースがついている。野菜の甘味がしっかりとしたルウ。それにタルタルと甘酢ソースを混ぜ合わせると、味の奥行きがブワッと広がる。甘味と酸味のバランスが絶妙で、いくらでも食べられる気がしてくるのだ。これは繰り返し食べたい味。累計10万食は納得である。

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という訳で初回の取り寄せカレー頂上決戦は、宮崎チキン南蛮カレーがナンバーワンに輝いた! だが、全国にはまだまだ取り寄せできるカレーが存在している。今後もこのイベントを継続して開催していくので、カレー好きの人はぜひ参加して頂きたい。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼全国から8種類を取り寄せ
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▼イベントでは、少量を取り分けて紙コップで提供
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▼出演者。はぴいさん(左)は12年以上カレーブログを執筆しており、カレーライターとして活躍している
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▼しっかりと美味しさを吟味する、ビッグウェーブことブッチさんと当編集部中澤星児
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